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ジャズと映画と本の日々:高野雲

不正アクセスとネット社会の自意識

      2015/07/22

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hacking

先週から今週にかけて、プロバイダから同じ内容の文面のメールが何通か届いています。

内容は、私のブログに不正ログインをしようとしている人物がいるとの警告。

プロバイダ側は、不正ログインの疑いが出た時点で、その都度、緊急措置として、第三者による不正利用を防ぐために登録パスワードを初期化しているそうです。

こんなことが何度も続くと互いに面倒なので、しかるべきところへ通報はしておきましたが、世の中暇人がいるものですね(苦笑)。

私のブログにログインしてなにしようとしているんだか。

不正ログインといえば、思いだすのが昨年11月のある“事件”。

ジャズつながりで知り合った徳之島のジャズ・ブロガーthidaさんのブログも、昨年11月、執拗な不正ログインが何者かに行われました。

管理者ログインのボタンを何度も何度も執拗にクリックされた形跡があったそうです。

なぜ、第三者がしつこくボタンをクリックしたのかまでが分かったのかというと、thidaさんは独自のサーバーをお持ちで、ブログも自家製オリジナルだから、アクセスに関する詳細な記録を取れるのですね。

これが原因なのかは定かではありませんが、ちょうどこの不正アクセスと重なるタイミングで、thidaさんのブログの一部の記事が破壊されてしまいました。

削除された記事は、ほとんど話題の俎上が同じテーマの記事でした。

thidaさんは、夜を徹しての復旧作業を余儀なくされたというヒドい話は記憶に新しいです。

こう言っちゃthidaさんには大変失礼かもしれないけど、不正ログインされて、夜を徹してご自分で復旧作業をなされて、んでご自分に「喝!」を入れている姿がとても痛々しく、メールや書き込み程度でしか応援することが出来なかった自分の力の無さが歯痒かった記憶があります。

不正アクセスをした者のIPアドレスや時間、回数もthidaさんはすべて把握はされているようですが、特に公開もせず、穏便に収める方向に持って行こうとするthidaさんの姿勢に私は「大人」を感じました。

でも、ボクちゃんまだ子供だから、そこまで大人にはなれんけんね(笑)。

今回の一件に関してはしかるべきところに通報をしておきましたので、今後も同じようなことが起きたら今後の対策をマジに考えようかと思っています。

もちろん、昨年11月のthidaさんブログへの不正アクセスと同一人物だと思っているわけではありませんし、断定するつもりはさらさらありません。

「何かを書けば、どう受け止められ、どう悪意を持たれるのかわかったものではない」

ブログに関しては、これぐらいの認識でちょうど良いと思います。

さて、ブログへの不正アクセスの話はここまで。

書いているうちに別な話題を思い出したので、話は別な方向に移ります。

なぜ、ブログに関しては、「何かを書けば、どう受け止められ、どう悪意を持たれるのかわかったものではない」ぐらいの認識でちょうど良いのか?

なぜかというと、ブログと人間心理の社会学的な研究・考察を行っている方と、だいぶ前ですが、一緒に呑んだときに、このような話をされていました。

「ぶっちゃけ、ブログで不用意に第三者から攻撃されない簡単な方法ってあるんですよ。

1、海外旅行のことを書かない
2、家族の自慢話を書かない
3、高い買い物をした話など書かない

これだけ守るだけでも、かなりの確率でイヤがらせやスパムを防げますよ。冗談みたいでバカみたいな話かもしれないけど、本当にそうなんです。それだけ人間というのは嫉妬深い生き物なんですよ」

「いまどき、海外旅行程度で妬まれるもんなんですか?」と思わず聞き返してしまいましたが、

「“知り合い”であればあるほど、海外旅行を羨む人って出てくるんですよ。」とのこと。

「もちろんすべての人がそうではありませんけどね。」と念も押されましたが。

海外旅行はもちろん一例に過ぎません。

要は「同レベル」だと思っている人間が自分より、一歩でも、いや半歩でも抜きんでること自体を許せないと思う人が増えてきているのだそうです。

一昔前の「一億総中流意識」に加速がかかり、今や「誰もが同じじゃなきゃいけないという意識。

自分と同じであるはずのヤツがなんで自分以上の評価や恩恵を享受するのだ」という意識を持つ人が増えてきているのだとか。

もちろんクラスメートや会社の同僚のように「昨日まで同じ土俵にいた人」に対してそのような思いを抱く人がいるのは昔から一定数いますが、今や自分と違う土俵に立つスポーツ選手や芸能人(いわば特殊才能や特殊技能を持った人たち)に対してもそのような思いを抱く人が増えているのだそうです。

「自分はこうなのに、あいつはああなのはケシカラン」という根拠なき横並び意識。

もしかしたら、自分は毎晩ビール飲んでプロ野球中継を観ながらゴロゴロしたり、居酒屋で同僚や上司のグチを言っている間、、相手は仕事や努力をしているかもしれないのに。

そのライフスタイルや時間の使い方の差から生じた「実績」が評価されたに過ぎないのに、いざ相手が評価されたりすると、自分は相手が努力をしている間に怠けていたことを棚にあげてケシカランという意識が生じる。

こういうタイプが90年代半ば以降に加速的に増えているのだとか。

足を引っ張られたほうとしてはたまったもんじゃないですよね?

たとえば、営業成績の良く社内で賞などを受賞した社員が、営業成績の悪い人に陰口をたたかれたとします。

営業成績の良いほうからしてみれば、冗談じゃないと思うでしょう。

「お前がキャバクラで遊んだり、仕事さぼってる間に、俺は遅くまで企画書書いたり、休日でもあいさつ回りして、ようやく得たこの成績だぜ! 何もしてないお前に何がわかるんだ!? そんなに欲しけりゃお前も努力しろ!」と思うはずです。

でも、そういうとまた、あいつは鼻にかけてるとか、エラそうだとか、最近冷たいとか、言われのないことを言われるわけです(私も、言われるほどの人間になってみたいものです・笑)。

話は戻りますが、でも、海外旅行のこと書いたぐらいで、不必要な反感って、それほど買うもんなのかねぇ?

私としてはまだ腑に落ちないところももちろんありますが、でも、この話を聞いた後、何かの雑誌か新書で同じような内容(まさにブログで海外旅行の話)を読んだので、そういうもんなのかな?と少しは思うようにはしています。

「どうしても海外旅行に行ったことをブログに書きたい場合はどうすんの?」と質問したら、「そりゃ簡単です。失敗談やマヌケな要素を混ぜればいいんですよ。スリに財布盗まれたとか、パスポートなくしたとか、ひどい腹痛になって海外旅行を楽しむどころではなかった、などね(笑)。一部の読者の嫉妬心の誇大化を防ぐガス抜きを設けるわけです。」という返事が返ってきた。

なるほどねと思いました。

たしかに、人気ブログにはそのような「ガス抜き」要素が多いかもしれない、と感じました。

文章だけではなく、構造的、スタンス的に、最初から読者の自意識を刺激しないものも多いかもしれない。

「あくまで僕は(私は)皆さんと同じですよ。皆さんよりほんの少しだけ料理の知識があるので、料理のブログをやってみているだけですからね~」というポーズや雰囲気が漂っているブログは、やっぱり人気がある(笑)。

なんだか、面倒くさいなぁ~、俺には難しいなぁ~。

ネットと社会の考察をしている某研究家のお話を書いていたら思い出したので、ちょっと書いてみました。

そういうわけで、ブログを書いている人で、ヘンなトラブルに巻き込まれたくない人は、あくまで甘口で、あたりさわりのない内容を書きましょう(笑)。

もちろん、毎週パスワードを変えるなど、セキュリティにも気を配りましょうね。

というわけで。

記:2009/02/01

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