カフェモンマルトル

ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

la salle de bain/椎名林檎

      2017/04/24

Pocket

bathtowel

la salle de bain

ちょっと前に発売された椎名林檎のDVD『性的ヒーリング-其ノ三-』。

お気に入りなのは、《浴室》のフランス語版、《la salle de bain》だ。



sponsored link



勝訴ストリップの浴室

もともと《浴室》は大好きな曲で、2ndアルバム『勝訴ストリップ』に収録されているオリジナル版は、歌詞の持つ情念と、肉感と、温度と、匂いを慎重に、かつ強引に抜き取ったかのような無機的でプラスティックなキャッチーさがたまらなく良かった。

勝訴ストリップ勝訴ストリップ

しかし、今回のフランス語のバージョンは、体温と湿気を取り戻したかのような、あたかも最初からフレンチポップスとして作られたんじゃないかと錯覚してしまうほどの雰囲気の変わりようだ。

きっと、若い頃のジェーン・バーキンが歌ってもなんら違和感が無いだろうね。

こちらのバージョンもまた良い。

林檎ちゃんの声も、ほんのり艶やかだ。

歌唱力 表現力

歌唱力もデビュー当時よりも格段にアップしているし、歌の表現の幅というかスケールも大きくなってきているような気がする。

もちろん、初期の林檎ちゃんの歌唱のレンジが狭いというわけではないんだけれどね。

ほん少し「トゲ」の部分が陰をひそめたぶん、広がりが生まれたというか。

「尖がり」から「成熟」へ。

シンガー・椎名林檎は確実に成長している。

今後はもっと幅広い層のリスナーを獲得していくんじゃないかと思う。

記:2003/09/27

●関連記事
>>浴室/椎名林檎

 - 音楽