雑想 2008年5月

      2023/02/03

オスカー・ピーターソン ブルーノート

ハーブ・エリスにレイ・ブラウン、彼らオスカー・ピーターソン・トリオを去来したメンバーと再度グループを結成し、1990年にブルーノートで演奏された模様が、ボックスセットになって発売されています。

ノリのよいピーターソンの陽性なピアノと、彼をサポートする名人たちによる妙技。

この内容、このボリューム、このクオリティで、このお値段は、かなりお得だといえます。

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音声入力で原稿書き~樋口健夫さんとドラゴンスピーチの話

onsei

アイデアマラソンの樋口健夫さん、これから沖縄行くようです。

いいなぁ、気をつけていってきてね。

お土産期待してるね(笑)。

今朝、樋口さんから沖縄に行く旨の電話があり、さらに、原稿沖縄から戻ってから書いて送ります、みたいな話になったんだけれども、1時間後ぐらいに再び電話があって、「今、追加の原稿書いちゃいました」だそうで、早いねぇ。

最近の樋口さんは、パソコンのキーボードを打ちながら原稿を書いていません。

すべて音声入力です。

たしか、フィリップスだったっけかな?

海外の髭剃り機器メーカーが作っている髭剃り機器形のマイクを愛用しています。

このマイクを握ってしゃべっている姿は、電動シェーバーで髭を剃っているようにも見える(笑)。

音声入力に関しては、かなり前から様々な機器やソフトを買っては実験を繰り返していた樋口さんですが、最近は精度も認識率もスピードも大幅にアップしてきた模様で、その結果が、今回のスピード仕上げ。

最近では、複数の人間の声を音声入力できるシステムもあるようで(まだ研究途上段階で値段もそうとう高いが、議会の議事録作りに役立つ&役人も不用意な発言ができなくなるというメリットがあるそうだ)、これからは、ますます音声入力の技術が発達してゆくことでしょう。

フリーソフトも色々出回っているようだし。

私?
私は、あまり興味ない。

なぜなら、話すよりキーを打つほうが早いから。

というより、私の場合は、喋る速度がノンビリで、というよりもモタモタしているだけなんですが(笑)。

私はどちらかというと、CDでかけた音楽を自動的に譜面化してくれるソフトが欲しい。

メロディは12音階のせいぜい8~9オクターブを認識できればいいわけだし、音色の聞き分けも、会議における複数の人間のディスカッションを聴き分けられる技術があるんだったら、ピアノとベースとサックスの音色の聞き分けのほうが容易なはず。

難しい漢字変換もないのだから、ストレートに音の高低と、音の長さを識別して譜面化すればいいだけの話だから、複雑な人間の音声を文字化するよりも簡単だと思うのですが……。

そういえば、以前『ドラゴン・スピーチ』の限りなく初期に近いバージョンにトライしてみたことあるんだけど、自分の声やしゃべり方のクセをPCに覚えさせる作業があるのね。

それが長くて、面倒で挫折。いざ使っても誤変換が多くて……。

しかし、最近の新しいものは、精度も格段に上昇し、使えば使うほど誤変換も少なくなりスピードもアップするようです。

記:2008/05/10

マリリン・モンローはエラのファンだった

マリリン・モンローが、エラの大ファンだったことを知る人は、今はもうあまりいません。

“格式あるクラブやコンサート・ホール”の一つ、当時人気を集めていたクラブ、「モカンボ」。エラは、マリリン・モンローのサポートで、同クラブに出演した最初のアフリカン・アメリカンになりました。

(中川ヨウ『ジャズに生きた女たち』より)

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ハンコック 再生

はたしてハービー・ハンコックが再生するときはやってくるのか。
こないと思う。

この一節が気になった人は、中山康樹氏・著の『ジャズ名盤を聴け! 』を紐解いてみよう。

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松本あすか PIANO ESPRESSIVO

クラシック音楽を新たな解釈、アレンジを加え、奔放なピアノを聴かせてくれる松本あすかの新作。

注目曲の《J.S.バッハ:インベンション》や、テレビ朝日の「題名のない音楽会21」でも披露し、問い合わせが殺到したという《モーツァルト:トルコ行進曲》も収録。

▼ゲストミュージシャン
神保彰
三沢またろう
篠崎由紀

▼収録曲
1. インベンション~primo~
2. アラベスク~赤い靴~
3. 8つの演奏会用エチュード 作品40より 3 “トッカティーナ”
4. 展覧会の絵~one love~
5. 幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
6. エリーゼのために~ROSSO~
7. エチュード 嬰ハ短調 作品2の1
8. サニーサイドアップル#1
9. ピアノ協奏曲 第2番 第1楽章~Fox Chase~
10. ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調 (松本あすか版)
11. トルコ行進曲~Tao~
12. 組曲「スカラムーシュ」より「ブラジレイラ」

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モニカ・ルイス フールズ・ラッシュ・イン

いたるところで吉祥寺のジャズ喫茶「メグ」のマスター寺島靖国氏が激賞しているモニカ・ルイスの『フールズ・ラッシュ・イン』を聴いてみた。

甘い歌声、悪くはないが、ときにトゥー・マッチに感じてしまうことも否めない。
歌は滅茶苦茶うまいというわけではなく、やっぱりジャケットを眺めながら雰囲気で聴くのが良いのでしょう。

個人的には可もなく不可もなく。そう頻繁に聴こうと思うたぐいのヴォーカルではないかな。

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結果と動機

「結果が大事だ」とよく言われる。

いや、まったくそのとおりだと思う。

どんなに過程の頑張りがすごくても、特に仕事や試合などにおいては、結果が重視され、結果が評価につながることは致し方がない。

では、悪い結果が出てしまった場合はどうだろう?
ミスだったり、犯罪だったり、取返しのつかない事態だったりなど、要するにアンハッピーな結果だ。

私は、この悪しき出来事に至るまでの過程を検証することも大事だと思うが、そうなってしまったことに、人の意思や悪意が働いていたとしたら、最悪な結果そのものを憎むより、そこに潜む(潜んでいた)悪意を猛烈に憎むだろう。

犯罪を憎むか、人を憎むかという問いがあるが、犯罪よりも、私は動機を憎むタイプなのかもしれない。その動機が私の価値観に相いれない醜さや、卑しさが見えてしまえばなおさらのことだ。

結果は、実力やふだんの努力が実を結ぶことも多いが、運やタイミングで左右されることもある。

人は完璧ではない。

仮にうまくいかなかったとしても、長い人生、しょげることはない。

うねる変拍子!~ドン・エリス・オーケストラの複雑怪奇そうで実はそうでもないサウンド

3+3+2+2+2+2+1+2+2+2 はいくつだ?

こたえは、もちろん19。

じゃあ、上の数字の羅列はいったい何なんだ?

じつは、曲のタイトルなのだ。
ドン・エリス・オーケストラが1966年にモンタレーで演奏した《スリー・スリー・トゥー・トゥー・ワン・トゥ・トゥ・トゥ》 という曲の名前。

じゃあ、この数字の羅列の曲名が意味するところは?
こたえは、19拍子の曲だということ。

たとえば、5拍子の有名曲《テイク・ファイヴ》も、リズムをとるときは、3+2に分割して演奏すると見失わないように、この19拍子の曲も(演奏したことはないのだが)、

33 222 1 222

と分割してアクセントを感じると演奏しやすいのだろう、きっと。

ただ、3と2の分割ならシンプルでいいのだが、

33 222 1 222

の分割は、まず演奏以前に数字に弱い私にとっては覚えるのが大変なんじゃないか?と思ってしまうのだ(笑)。

そんなもん、いちいち頭で数えちゃダメだ、体で感じるんだ、体で! の世界かもしれないが、

うーん、モンタレーでこれを演奏したドン・エリスの楽団員たちは、どういう気持ちで演奏していたのでしょーか?

それはともかく、演奏者にとってみれば複雑怪奇に見えてしまいがちな、この変拍子曲も、聴いているぶんにはものすごく聴きやすい。
スムース。

特に19拍子と意識しなくとも、この低音のドスがバリッと効いた迫力サウンドの虜となるだろう。

そして、このゴッツいようで滑らかな演奏の流れは、一度聴くとクセになること請け合い。迫力さと流麗さが綺麗に融合している。

一度お試しあれ。

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