江戸時代のネロンガは、どうやって電気を食べていたのだろう?
2023/04/08
村井強衛門
透明怪獣ネロンガを退治した人は?
そう、正解はウルトラマンであることには違いないのですが、もう一人、忘れてはならないのは、村井強衛門。
江戸時代の武士だそうです。
強衛門は、「きょうえもん」ではなく、「せいえもん」と読みます。
これに答えられた人は、相当な怪獣通かもしれません。
どうやって電気を食べていたのか
ま、『ウルトラマン』の第3話「科特隊出撃せよ」を注意深く聞いていれば誰にでもわかる名前ではありますが、日本史の試験には絶対に出ない名前なので、多くの人は忘れてしまっているのでしょう。
ヒネクレ者の私の場合は、試験に絶対に出ないからこそ覚えてしまい、忘れないまま現在に至っていますが……。
ネロンガは、ふだんは透明なのですが、電気を食べているときだけ、姿が見えます。
江戸時代に発電所とかはなかったと思うのですが、江戸時代に生息していた時のネロンガは、いったいどこで電気を食べていたのだろう?
雷が発生したら、わざと落雷してエネルギーを吸収していたとか?
そうすると、落雷しやすい場所、つまりは「高い木のそば」、あるいは「山頂や尾根のそば」に生息していたのかもしれませんね。
そこで落雷、姿が見えたところに強衛門に退治された、とか?
それにしても、村井強衛門さんもスゴい。
透明な怪獣をよく退治できたものだ。
八岐大蛇(やまたのおろち)を倒した須佐之男命(スサノオノミコト)以上の存在なのかもしれません。
江戸時代の呼び名は?
ネロンガのネロは、ローマ帝国のネロ皇帝からとって命名されているそうですが、江戸時代の人ってローマ帝国の皇帝の知識ってあったのかな?
それとも当時は別名で呼ばれていたのかな?
あるいは、地方の方言で、「寝ろ!ンガー(いびき)」というようなやり取りがそのまま怪獣名になってしまったのかな?
パゴス⇒ネロンガ
いろいろと謎の多い怪獣ではありますが、ネロンガの着ぐるみの元は、「ウルトラQ」に登場した怪獣、パゴスが改造されたものです。
B-CLUB ブルマァク 復刻版怪獣シリーズ 地底怪獣 パゴス
ちなみに、パゴスは身長30mと、通常の怪獣よりは、やや小さめではありますが、中国のウラン貯蔵庫を襲撃したり、原子力発電所を襲ったりするヤバい奴です。
しかも「分子構造破壊光線」を発射する、かなり危ない怪獣でもあります。
そんな危険な怪獣ですが、ルックスは地味。
しかし、だからといってバルタン星人やゼットンのようにキャラ立ちしたデザインばかりだとね~。
このような地味怪獣にも目を向けるのもオツなもんであります。
記:2013/04/19
追記
そういえば、庵野秀明監督の『シンウルトラマン』にもネロンガが登場していましたな。
劇中に登場するガボラもそうなんだけど、ほとんどエヴァの使途やね、デザインが。
同じ種類の怪獣…、じゃなくて禍威獣と劇中では表記していたけど(ちなみに宇宙人は「外星人」を呼ばれていた)、そう、ネロンガとガボラを同じ種類にくくて登場させている発想が面白いといえば面白い。
それにプラスしてパゴスね。
『ウルトラQ』に登場した怪獣。
これらの怪獣を登場させた意図は、あきらかにオリジナル時は着ぐるみを使いまわしたという事情を知った上でのことなのでしょう。
特にネロンガに関しては、デザインもシャープにリファインされており(というかゼロからの再構築といっても良いかもしれない)、なかなかカッコ良い。
オリジナルのウルトラマンに登場したネロンガと同様、頭の角から光線を出す。しかし、ウルトラマン(シンウルトラマン)には通用せず、腕で防がれ、スペシウム光線でやられてしまった。
このシンウルトラマン・バージョンのネロンガが出現した場所は群馬県。
ロケ地は沢渡温泉に抜ける途中にある「寺社原(じしゃばら)地区」と、四万温泉の途中にある「駒岩地区」とのこと。
うーん、行ってみたいような、特別無理して行かんでもいいような……。
記:2023/01/15