学習塾・塾長の教え~まずはこれを直そう【概論】
生活習慣
自分の塾を開く少し前から今でも、ずっと考えていることがあります。
「学習内容“以外”の事柄と、成績との因果関係」です。
「漢字が書けない」「鶴亀算が出来ない」からテストの点数が伸びない…という直接的なことではありません。
生活習慣や癖、言葉遣いや発言の内容、姿勢や態度といった、「本人の考え方や意識が表に出る」部分において、「出来る子・伸びる子は共通して(ほぼ例外なく)“それ”がきちんとしている」事柄がありそうだ、と。
スケジュール管理
例えばスケジュール管理です。
今まで見て来た成績上位生は、自分の予定をきちんと自分で把握しています。
従って、「今週の土日は出掛けるので、宿題を少し減らしてください」等と頼んできます。
出来ない子は、「先週の土日は出掛けていたので、宿題が出来ませんでした」等と寝惚けたことを言ってきます。
この差は大き過ぎて、授業では埋められません。
そしてここが重要なのですが、“それ”を直していけば、勉強・学習面での向上も見られるのではないか、と私は推測しています。
躾
スケジュール管理の例で言えば、本人にスケジュール管理をさせることによって、学習能力も高まっていくであろう、という具合です。
勉強の中身を教えるのと並行して、場合によってはそれよりも先に。躾に近いような意味も含まれています。
“それ”の中身は、私がこれまで1000人以上のお子さんを見てきて感じている様々なことです。結論が出た訳ではなく、あくまで仮説の段階なのですが、これを読んでいらっしゃる皆様の感想や反論を待ちたいと思います。
text:山近晃広
飯田橋にある学習塾『誠塾(まことじゅく)』代表。
10年以上の講師経験を元に、教育や学習に関する話をして参ります。
勉強のコツから業界の裏話まで!? 話題は硬軟織り交ぜて。
JAPAN MENSA会員。
●誠塾 http://www.ab.auone-net.jp/~makoto-j/
※当サイトの「ベース馬鹿見参!」に共感いただいた「誠塾」の塾長・山近様よりご寄稿いただきました。