『アカシアの雨がやむとき』39周年(阿部薫+佐藤康和)
ちょっと前までは、狂ったように暑い夏の陽気だったのが、今では秋をすっ飛ばして冬の陽気になってしまいました。
今日も冷え冷えとする陽気。
39年前の10月31日の東北大学の教室も冷え冷えとした寒さだったのでしょうか。
阿部薫とパーカッショニスト(ドラマー)の佐藤康和(YAS-KAZ)のデュオ演奏は、
本日2010年10月31日からちょうど39年前の1971年10月31日に、東北大学の教養学部教室にて行われました。
恐らくはガラリとした閑散とした会場だったのでしょう。
そこに響き渡る熱いくせに妙に冷え冷えとした物憂げな情感には独特なものがあります。
バスクラがアカシアの雨の旋律を捻り、アドリブでは悲痛な咆哮。
切なく悲しい歌が、人間の心の奥底のドロドロをまざまざと見せつけてくれるかのようです。
記:2010/10/31
ディスカッション
コメント一覧
いつも興味深い記事有難うございます。
この録音日。今から39年前の今日なんですね。
私も一度だけ阿部薫さんの演奏を聴いたことがあります。78年の初夏でした。
今日の高野雲さんの記事のおかげで阿部薫さんのCDが何枚か出ていることも知りました。
是非購入して聞いてみようと思います。
有難うございます。
zasikiwarasuさん
コメントありがとうございます。
そうなんですか、生演奏をごらんになられたことがあるんですね。
羨ましいです。
彼が在命中の私といえば、まだ幼稚園か小学生でしたので(笑)、ま、仮に見たとしても「?」だったでしょうが。
色々なジャズを聴けば聞くほど、彼の凄さと同時に、限界のようなものや、もどかしさが痛々しいほどに感じられてくるようになってきている今日この頃です。
表現とはなんぞや?なんてことをいつも聴く度に考えさせられています。