バッド・ベンソン/ジョージ・ベンソン
弾きまくっても、やっぱり歌心ギタリスト
「たまたま歌ったら、それが思いもよらずヒットしちゃったギタリスト」というよりも、いまや「ギターを弾くヴォーカリスト」としてのイメージのほうが強くなってきているきらい(?)のあるジョージ・ベンソンだが、彼は、弾くときゃバリバリ弾きまっせ!な、ギター弾きまくりな快感を味わえるアルバム。
《テイク・ファイヴ》なんかは、けっこうスリリングで楽しめます。
ちなみに、ドラムはスティーヴ・ガッド。
とはいえ、「ベンソンを立てる」「ベンソンのギターを中心に聞かせる」というようなプロデュースの方針だったのか、ガッド独特の例の直角的な「アク」のような成分は希薄なような。
あくまで、サポートに徹しているような気がしますね。
ベンソン、弾きまくりは弾きまくりなんですが、その音数のみに興奮するのではなく、時折繰り出される味のあるフレーズにも注目してみよう!
やっぱりこの人、歌心ありますね。
▼収録曲
1. テイク・ファイヴ
2. サマー・ウィッシズ・ウィンター・ドリームズ
3. マイ・ラテン・ブラザー
4. ノー・スーナー・セッド・ザン・ドーン
5. フル・コンパス
6. チェンジング・ワールド