最近の『ベースマガジン』と『ギターマガジン』どちらが面白い?
今月号のベースマガジン。
BASS MAGAZINE (ベース マガジン) 2019年 7月号
特集はJ、さらに有名ベーシストのセッティングなど。
今月号のギターマガジン。
ギター・マガジン 2019年 7月号 (特集:1970年代、魅惑のインスト・ソウル)
特集は、70年代のソウルミュージック、しかもインストゥルメンタルのソウルのギタリスト特集。
渋い!
その前の号の特集は、チューブスクリーマーの特集。
シブい!
私はギターを弾かないし、弾けないんだけど、どうも最近はベースマガジンよりも、ギターマガジンのほうばかり読みこんでしまいがち。
チューブスクリーマーというエフェクター、使ったことはないんだけど、あれだけのボリュームと内容で特集されれば、
どれどれ、そんなに良いエフェクターなの?って好奇心が湧き、自分とは接点のあまりない機材でありながらも、ついつい読み込んでしまう。
その差は何か?
やっぱり特集なんじゃないかと。
企画力なんじゃないかと。
ギターマガジンの場合、けっこうマニアックな特集が嬉しいのよね、ギターをやらなくても。
そして、特集の内容も、毎回、かなり掘り下げてあって充実しているんだよね。
どうだ!
編集部は、今回はこのことについて掘り下げてみたぜ!
おまえら、興味がなくてもこれ読めば興味でるかも知れないぞ!
そういう気迫みたいなものが感じられるんですよね。
今回の特集も「70年代のインスト・ソウル」でしょ?
デヴィッド・T.ウォーカーにワー・ワー・ワトソンとか、それにエリック・ゲイルとか。
素晴らしいじゃないですか。
あまり知らないギタリストもいるけれど、これを機会に聴いてみようかな?と思わせてくれる。
やっぱり、雑誌は企画力だよなぁと思ってしまう。
ベースマガジンの企画がアカンと言っているわけではないよ。
ひとつひとつの記事は丁寧で、よくまとまった内容だと思うんだけど、いささか、すべてがフラットな感じがするんですよ。
構成というか、ダイナミクスというか、今回の号は「これでいきます」感が希薄な気がするんですよね。
もちろんベースマガジンの特集、企画も悪くはない。
ただ、ギターマガジンほど徹底していないというか。
だから、せっかく良い記事があっても、ギターマガジンほど、こってり&特濃な「掘り下げ」と「ボリューム」が甘いような気がする。
堂々と20ページとか、30ページ、ひとつのテーマについて、ぐわわっ!と掘り下げてみたぜ、興味ないなんて言わせないぜ、興味なくても興味もたせてやっからな!という迫力というか、大胆な打ち出し方みたいなことが、もしかしたらやっているのかもしれないけど、『ギターマガジン』を見た後に、『ベースマガジン』のページをめくると、まだまだ、迫力が足りないような気がする。
ま、昔からそういう編集スタイルなんで、いまさら変えるわけにはいかないのかもしれないけど。
読むところがないと言っているわけじゃないんだけど、ギターマガジンの企画力、特集、そして誌面のレイアウトが素晴らしすぎるから、ついつい自分の守備範囲のベースの雑誌にも頑張れ!と言いたくなっちゃうのかもしれない。
けっこう、フラットな感じなのよね。
ま、ターゲットが、
ギターマガジン⇒マニア
ベースマガジン⇒入門者から中級者
と、違うからかもしれないけど。
でも、ベースという楽器を選んだ時点で、すでにマニアに成長していく素質は十分にあると思うんだけどな。
記:2019/06/19