ザ・ビッグ・スリー/ミルト・ジャクソン

      2021/02/13

朝の目覚めに最適

最近、朝早起きな生活だが(夜は遅寝だけど)、朝一発にこれをかけると良い。

自然とじわじわと意識が覚醒してゆく。

私は特に《ウェイヴ》が好きなのだが、もちろん《ウェイヴ》じゃなくてもOK。

《ムーングロウ》でも《ブルース・フォー・サミー》でもなんでもいい、とにかく、これをかける。

かけながら、お湯を沸かす、コーヒーを淹れる、コーヒーを飲む。

この一連の作業をしていくうちに体が昨日のリズムを思い出し始め、自然と動きが滑らかになり、目がさめてゆくという次第。

親密なアンサンブル

ドラムなし。
ヴァイブとギターとベースの3人によるアンサンブル。

ミルト・ジャクソン、ジョー・パス、レイ・ブラウンという、まさにタイトル通りの大御所3人による親密なアンサンブルを楽しめるアルバムだ。

緊密、ではなくて「親密」なところがポイント。

適度な刺激とリラクゼーションの配合が抜群具合が、ものすごく心地よいのだ。

レイ・ブラウンの暖かく堅実なベースのボリュームバランスが少し引っ込んでいるように感じるが、かえってこれにも好感。

少し引っ込んだところで堅実にミルトとジョー・パスを支えているニュアンスが伝わってきて、むしろ、この控えめなボリュームだからこそ、レイ・ブラウンの音に耳をそばだててしまう私がいたりする。

それとは逆にミルトの音は少しバランス大き目だよね。
そこがまたいいんだよね。

涼しげな倍音が眠たげな脳を心地よく刺激して、マドロミから現実世界へ連れ戻す役割を果たしている。

たまには、ドラムが「ガツーン!」とはいった、へヴィなジャズを朝の気付け薬として気合いを入れるのもいいけれども、休日の穏やかな朝なんかは、まさにコレがうってつけ。

気持ちよいですよ。

album data

THE BIG 3 (Pablo)
- Milt Jackson

1.The Pink Panther
2.Nuages
3.Blue Bossa
4.Come Sunday
5.Wave
6.Moonglow
7.You Stepped Out of a Dream
8.Blues for Sammy

Milt Jackson (vib)
Joe Pass (g)
Ray Brown (b)

1975/08/25

 - ジャズ