贖罪ブロックヘッド/アビテート T10C ブロックヘッド Xネブラ対応型制作記/Maxファクトリー1/72

      2021/02/05

ボリューミーでカッコいい

MAXファクトリーのブロックヘッドを作りました。

動画もアップしています。

作ったキットはエックスネブラ対応型のほうですね。

1/72スケールです。

ま、赤白カラーのブロックヘッドとの外観的な違いは、地味色か派手色かくらいのものだと思いましたが(ウロ覚え……)、とにもかくにも、パッケージはめちゃくちゃカッコいいです。

箱の横もカッコいい。

「作りたい欲」をつんつん刺激しまくりです。

箱の中身はこんな感じ。

おいしそうな成型色です。

ガンダムでいえば、ドムに値する重量級コンバットアーマーですね。

あまりにカッコいいので、一気に組み立ててしまいました。

マグランチャーを構えたポーズもカッコいいですし、マグランチャーを握る指のカタチもカッコいいです。

グーのカタチをした手のカタチも力強くてなかなか良い。

うーむ、力強い。
ボリューミー。

色分けもいい感じになっているので、このまま、つや消しトップコートを吹いて、スミ入れするだけでも、なかなかいい感じになるんじゃないかと思います。

カーキとダークイエローの色のバランスも非常にカッコいいですしね。

しかし!

せっかくのエックスネブラ対応カラーの成型色でありながら、今回はあえて赤白に塗ります。

なぜ!?

紅白ブロックヘッド

それは、完成したら弟にあげるためです。

大昔、私は幼い弟に悪い事をしていましました。

まだ小学校低学年の弟は、お年玉で、ブロックヘッドのデュアルモデルを買ったのであります。

当時のタカラから発売されていた、足首周辺が金属で重量感があって、サスペンションのように上下するリアルなオモチャですね。

今、思えばガンプラのMG(マスターグレード)の足限定・金属多様のフレームのようなものだったのかもしれません。

その弟が欲しいと思って買ったブロックヘッドのデュアルモデルを兄の私は、「カッコよく塗ってあげるよ」とジャイアンのように取り上げたのです。

そして、ラッカー系塗料でブロックヘッドのことをベタベタと筆塗りをしたのであります。

ちゃんとカッコよく塗ることが出来れば、あるいはそれでも良かったのでしょうが、今でもそうですが、筆の扱いが雑な私のこと、うまく塗ることなど出来るはずもなく、かなりぐちゃぐちゃな塗装になってしまい、せっかくの精悍なルックスの紅白ブロックヘッドが、ものすごくダサいブロックヘッドになってしまいました。

以後、塗料でぐちゃぐちゃになったブロックヘッドで遊んでいる弟の姿を私は二度と見ることはありませんでした。

ああ、なんて小学校低学年の弟にヒドイことを……。

先日、突然夢の中で、このような大昔の出来事を思い出した私は、激しく自己嫌悪に陥り、後悔し、反省し、弟に当時のデュアルモデルに近い状態のブロックヘッドを作って返してあげようと思い立ったわけです。

だから、今回は赤と白のカラーで塗った贖罪ブロックヘッドを制作し、正月あたりにでも弟に渡せたらいいなと考えたわけなのであります。

ということで、なんとなくですが「こんな感じかな?」と大雑把に塗り分けてみました。

光の加減で、赤っぽく見えるかもしれませんが、じつはこの色、タミヤのダルレッドをスプレーした色なのです。

ダルレッドといえば、ほぼオキサイドレッドといっても良いオレンジ&茶色がかった赤です。

いきなり鮮やかなモンザレッドで塗ってしまうと、さすがに兵器感が薄れそうなので、最初は重ための色を塗っているわけです。

赤は赤でも、昭和の特撮のようなニュアンスを出せればなと思ったわけです。
たとえば、レッドバロンや、マッハバロンのような赤色のニュアンスが出せれば最高です。

ちなみに、このブロックヘッドにもザクのようなクチバシ+パイプがありますが、ブロックヘッドの場合は、口(?)の溝の中はサーチライトになっているんですね。

クリアイエローで塗装して、上からカバーをかぶせると、ほんのり黄色が見えますね。

ま、隠し味ですね。
電球とか仕込めばインパクトなんでしょうけど。

仕上げ

顔の横のミサイルランチャーに収納されたミサイルの弾頭をオレンジ色に塗り、ボデイ全体にデカールを貼りました。

指示どおりに全部貼ると、さすがにうるさくなってしまいそうなので、適当に省略しています。

マークソフターで馴染ませ、半日ほど乾かしたら、軽くトップコートを吹きました。

仕上げ

いよいよ、仕上げに入ります。

張り付けたデカールを1日、乾かした後に、油彩で軽く汚しをかけて完成!

うーむ、力強い。

ディティールを際立たせるために、油彩のバーントシェンナをウェザリング塗料のマルチブラックで溶いたものを、面相筆でモールドに流し込んでいます。

あまり露骨にならないように、かなり薄めたものを流し込んではふき取る作業を何度か繰り返しました。

最後の仕上げは、タミヤエナメルのフラットホワイトでドライブラシをかけています。

ただ、いきなり白でドライブラシをかけると、コントラストがキツくなりそうなので、最初はジャーマングレー、次にニュートラルグレー、それに白を混ぜたもの、そして最後にフラットホワイトでドライブラシをかけています。

段階を追って少しずつ明るくしていきました。

汚しをかける以前の基本塗装で、けっこう明暗つけちゃってますからね。
油彩&エナメルの作業は、汚しというよりは仕上げという認識に近いかも。

鮮やかなモンザレッドは、かなり重ね吹きをしたつもりなのですが、下地が黒だったり茶だったり暗めの色だと、何度重ねて吹いても、ズッシリとした発色になりますね。

このポーズ、なかなかカッコ良かです。

背中の赤と白の境目の塗り分けは、けっこう曖昧というかテキトーです(汗)。

しかし、MAXファクトリーのブロックヘッドは、予想以上に良かったです。

とにかく、力強く重量感たっぷり!

今回は弟にあげるために、赤白カラーにしましたが、カーキとダークイエローのエックスネブラ対応カラーもカッコ良いので、今度は、そちらのバージョンにもトライしてみたくなりました。

ちなみに、正月に実家で久々に会った弟に、このブロックヘッドの完成品をあげたら、驚くと同時に、「うぉっ!」と喜んでました。

良かった、良かった。

記:2021/01/06

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