渋谷・キャットストリートにて
昨日の雷雨が嘘のように澄み切った空の渋谷。
明治通り沿いを原宿方面に歩き、宮下公園の出口の歩道橋を降りると、路上でポーランド人のカメラマンが自分の撮影した写真を売っている。
面白いことに、この路上写真販売には、常に若者たちの人だかりが出来ている。
正面に小さな公園。
その公園を少し先に進むと、明治通りを横切る横断歩道がある。
横断歩道を渡り、さらに直進すると、すぐにキャットストリートに行き当たる。
キャットストリートには、ブランコが設置されており、ここのところ浴衣を着た外国人の小ちゃな可愛い女の子たちの遊び場となっている。
彼女たちは大股を開いてブランコに乗りはしゃぎ回っているため、浴衣が崩壊寸前にはだけてしまっているが、彼女たちの母親は、あまりそのことを気にする風でもない。
キャットストリートを原宿方面に歩いていると、ふと、蚊取り線香の香りが漂ってきた。
何年ぶりだろう、懐かしい匂いだ。
夕暮れにさしかかるまでには少し早い午後の渋谷に蚊取り線香の香り。
聴いているiPodが、ブラインド・レモン・ジェファーソンをシャッフル選曲した。
《キャットマン・ブルース》だ。
♪キャッマーン、キャッマーン
キャットストリートにキャットマン・ブルース。
iPodくんよ、シャレのつもりかい?
しかし、蚊取り線香の香りと、ブラインド・レモンの《キャットマン・ブルース》は、奇妙なほどよく似合う。
こういう、どうでもいい小さな発見をしてしまうと小躍りしてしまう私。
うん、今日はいい一日だ。
これからワインを飲みに行こう!(笑)
▼レモンのCDはいろいろ出ているが、えーい、チマチマ買うのはメンドーだぜ!な方にはBOXセットがお勧め。
Classic Sides by Jefferson, Blind Lemon
記:2008/06/10