ダウン・アンド・アウト・ブルース/サニーボーイ・ウィリアムソン
2016/11/15
いやぁ、暑いねぇ。
バカになりそう、いや、もう脳みそとろけて、私はバカになっている。
もっとバカになりたい。
暑さをこの際だから、もっと増幅して、フラフラとなり、エヘヘとなりながら、バドワイザーを飲み(そう、何も考えずに飲むビールはバドワイザーが一番!)ながら、肉厚のハンバーグがはさまったハンバーガーに(マクドナルドのようなファーストフードのものは絶対にダメ)、手が汚れるほどの、ケチャップとマスタードをかけまくり、口の周りを黄色と赤色に汚しながら、ハンバーガーをカジリタイ。
願わくば、天井には、大きな換気扇風機がくるくると忙しく回っていて欲しい。
周囲のテーブルに座っている女性は、日本人はらしくないのでいらん。
黒人女性がいい。
まるでうちの女房のように(笑)、大きい目をギョロッとさせた、ブラックウーマンが周囲に何人もいて、私と同じように、ハンバーガーやチキンをむさぼるようにほお張りながら、コークやビールを飲み、マリファナを吸っていて欲しいものだ(笑)。
で、くらくら、ふらふら度を増幅させて、俺の脳みそがもっとバカアホ、あはは気持ちいいね状態になるためには、サニー・ボーイ・ウイリアムスンが大音量でかかっているべきだ。
脳天にキーン!とくるサニーボーイのハーモニカ。
微妙に割れた声。
ビブラートも微妙にかかっていて、うーん、いい感じ。
無責任にはずみまくるリズムセクション。
シンプルなスリーコードがグルグルとめぐり、バカになった私の脳にはちょうど良い単純さ。
暑いときは、レゲエももちろんいいけど、シンプルなブルースが一番!
ひたれます。
学生時代の夏は、40℃を越すんじゃないかと思われるほどの、コンクリートの中の部室で、ソファに横になりながら一人、マイルスの『ダーク・メイガス』や、セシル・テイラーの『カフェ・モンマルトル』を大音量でかけながら、あはは、俺の脳むちゃくちゃになっちまえ、、もうタマラん、この音の暴力!と一人で「音ハイ」になっていたけれど、最近は、マイルスやテイラーのような「知的な音の暴力」よりも、シンプルで単純でアケスケなスリーコード・ブルースで脳をやられたい、と思う始末。
年かな?
もちろん、アンプリファイアード・ハーモニカが入っていれば、マディ・ウォーターズでも、リトル・ウォールターでもいいんだけど、このような猛暑の日に聴くブルースは、音の「民度の低さ」においては(失礼!)、サニーボーイが一番気持ちいい。
「暑い! 私はバカだ。もっとバカになりたい!」
時々私はそう思うのだが、そういうときにこそもってこいのアルバムだ。
記:2009/03/14
album data
DOWN AND OUT BLUES (Checker)
- Sonny Boy Williamson
1. Don't Start Me To Talkin' [Single Version]
2. I Don't Know
3. All My Love In Vain
4. The Key (To Your Door)
5. Keep It To Yourself [Single Version]
6. Dissatisfied [Mono Version]
7. Fattening Frogs For Snakes [Single Version]
8. Wake Up Baby
9. Your Funeral And My Trial [Single Version]
10. Ninety Nine
11. Cross My Heart
12. Let Me Explain
Sonny Boy Williamson (vo,harm)
Muddy Waters (g)
Jimmy Rogers (g)
Eugene Pierson (g)
Otis Spann (p)
Lafayette Leake (p)
Willie Dixon (b)
Fred Below (ds)
Robert Lockwood, Jr. (g)
Luther Tucker (g)
1955/08/12–1958/03/27