江戸ポルカ/一青窈
2016/04/10
一青窈(ひととよう)の4枚目のシングル、『江戸ポルカ』について。
タイトル曲の《江戸ポルカ》。
もうこれは、なんといっても
♪手々と、てとてとしゃん
ですね。
とーっても耳に残ります。
狙いすぎなほどにベタでキャッチーな旋律とアレンジにもハマりますが、やっぱり一青窈の《江戸ポルカ》といえば、
♪手々と、てとてとしゃん
につきるでしょう。
頭ん中廻るよ、コレ。グルグルと。
私は、一青窈の爽やかだけど妙に粘りのある声が好き。
そういった意味では、タイトル曲は、ちょいと暑苦しいが、私は彼女の本領発揮は、むしろ残りの2曲、すなわち《夢なかば》と《生路~MAZE》だと思う。
ラスト曲の《生路~MAZE》は泣けます。
ちょっとモータウンっぽい懐かしいイントロのアレンジ、そして、なによりもピュアな彼女の声、声、声。
いつの間にか中国語になっていたり日本語になっていたりだが、違和感なく自然に溶け合っているのが素晴らしいですね。
ちなみに、この曲は、今年10月に発売したDVD『姿見一青也』にもライブの演奏が収録されている。
タイトルはちょっと違って《生路~Circuit》で、歌詞が違っていたりするが、曲自体は同じだ。
演奏中盤ではボサノヴァっぽいテイストのリズムを挿入し、それにのっかるピアノソロをハイライトにもってきているが(キーボーディストを笑顔で見つめる一青窈がこれまた可愛いのだ)、こちらのバージョンも中々の観ごたえ、聴きごたえのある内容だ。
それに対して『江戸ポルカ』バージョンの《生図~MAZE》の良さ、特徴は、イントロのアレンジにつきると思う。
とくにフェンダーローズのウーリッツァを彷彿させるエレピの音色がたまらなく「く~、涙!」なのだ。
記:2003/11/08
加筆修正:2003/11/19