ジ・インフルエンス/ジミー・レイニー

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ジミー・レイニーの『ジ・インフルエンス』は、動画でも紹介しています。

音色良し、フレーズ良し、滋味あふれるギター

どうも、ジミー・レイニーというと、「通好み」のイメージのあるギタリストだけれども、初心者も臆することなく聴くと良いと思う。

まずは、音色に酔えると思うから。
その酔える音色とは、ギターの音色のみならず、ベースやドラム(特にブラシ)が溶け合った音色だ。

どにかく冒頭の《アイ・ラヴ・ユー》からして、艶やかなギターのみならず、ビリー・ヒギンスが繰り出すブラシ、そして、サム・ジョーンズの骨太で暖かなベースの音色のサポートが、レイニーのギターをさらにマイルドに浮き立たせる。

じわりとくるなぁ。

スタン・ゲッツのバンドにも所属していたジミー・レイニー、マイルドなトーンとともに、ゲッツを彷彿とさせる歌心も満点。

しかも丁寧にフレーズを紡いでゆくため、印象に残るフレーズが多く、そしてそのフレーズがなんとも滋味あふれるギターの音色とマッチしているのだ。

《ボディ・アンド・ソウル》、《イット・クッド・ハップン・トゥ・ユー》、《ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー》など有名スタンダードが収録されているのも本アルバムの魅力。

特に、個人的には《ジ・エンド・オブ・ラヴ・アフェア(情事の終わり)》が好きで、これはウェス・モンゴメリー・トリオとのバージョンと聴き比べてみるのも楽しいと思う。

解釈の違い、曲へのアプローチの違いから、両ギタリストの音楽性を垣間見るようで興味深いものがある。

もちろん、派手ではないし、ジミー(地味ぃ)な名のとおり、地味といえば地味かもしれないが、滋味あふれる心の栄養を届けてくれること間違いなし。

折に触れて聞き続けたい作品のひとつだ。

記:2019/12/12

album data

THE INFLUENCE (Xanadu)
– Jimmy Raney

1.I Love You
2.Body And Soul
3.It Could Happen To You
4.Suzanne
5.Get Out Of Town
6.There Will Never Be Another You
7.The End Of A Love Affair
8.Dancing In The Dark

Jimmy Raney (g)
Sam Jones (b)
Bill Higgins (ds)

1975/09/02

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