イナー・ファイアーズ/バド・パウエル

   

おそらくバド・パウエル本人は、いつもの調子で、いつものピアノを弾いているだけなのだろうけど、やっぱりバド・パウエルが弾く《バードランドの子守歌》は、どこかダークな色彩がつきまとっている。

バド・パウエルの『イナー・ファイアーズ』ね。

エロール・ガーナの《ミスティ》同様に、誰が歌っても、誰が演奏しても、そこそこ良い出来に聴こえてしまう曲、《バードランドの子守歌》。

だからこそ、逆に、演奏者やシンガーは「独自の色」をつけることが難しい曲なのかもしれません。

しかし、パウエルのピアノは、「独自の色」が付きまくり過ぎです。

これぞ、個性の音楽「ジャズ」!

▼収録曲
1. アイ・ウォント・トゥ・ビー・ハッピー
2. サムバディ・ラヴズ・ミー
3. うまくやれよ
4. ソルト・ピーナッツ
5. コンセプション
6. バードランドの子守唄
7. リトル・ウィリー・リープス
8. ハレルヤ!
9. バードランドの子守唄 (オルタネイト・マスター)
10. シュア・シング
11. ウッディン・ユー
12. バド・パウエル・インタビュー (1963年1月15日、1963年5月6日)

記:2016/07/24

 - ジャズ