肉食系男子ジャズ!ジミー・スミスの『ザ・チャンプ』
2021/02/11
肉食ジャズオルガン!
お洒落なピアノトリオもいいかもしれないけど、たまには獰猛な肉食系ジャズをたらふく味わおう!
タイトルナンバーは、まさに「肉ジャズ」の決定弾です。
ジミー・スミスの『ザ・チャンプ』。
レーベルは、もちろんブルーノート。
彼を「発見」し、数々のレコーディングの機会を与えまくったレーベルですからね。
そのアルバムも録音されてから、すでに54年の歳月が。
今聴いても、滅茶苦茶フレッシュで、色褪せることのないオルガンシャワー。
島田奈央子さんの『女子ジャズ』ではありませんが、初期ジミー・スミスは、まさに「男子ジャズ」と言えるでしょう。
初めて聴く人からも好評
以前の「音聴き会」で、1曲目の《ザ・チャンプ》を大音量でかけたこともあるのですが、予想以上に評判がよかったのも、この『ザ・チャンプ』の1曲目でしたね。
8分近く、ひたすら、オルガンのシャワー、オルガンサウンドの嵐!
途中で短いギターソロが挟まれるものの、それ以外は、もうひたすらオルガン、オルガン、オルガンなのだ。
しかも、演奏の後半になればなるほど、エキサイティング度が増す。もし、これがライブだったら、あと10分は弾いているだろうと思われるほどの勢い。
自分自身も、聴いててノリノリでした。
『ザ・キャット』なら持ってるけれども、こんなに弾きまくる人だとは正直思ってもみませんでした、という声も頂戴したが、うん、たしかに、これほど弾きまくっているジミー・スミスの演奏は、あまり無いかもしれない。
とにもかくにも、ひたすらオルガンを浴びたい人には、うってつけのアルバムなんですわ。
圧倒的なバイタリティ、圧倒的なオルガンの洪水。
これを浴びれば、よっしゃ、俺もいっちょやったるでぇ!と元気が出てくること請け合い!
album data
THE CHMP (A NEW STAR-A NEW SOUND JIMMY SMITH AT THE ORGAN vol.2) (Blue Note)
- Jimmy Smith
1.The Champ
2.Bayou
3.Deep Purple
4.Moonlight In Vermont
5.Ready'n Able
6.Turquoise
7.Bubbis
Jimmy Smith (org)
Thornel Schwartz (g)
Bay Perry,Donald Bailey (ds)
1956/03/11
記:2010/03/11
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