カンザス・シティ・セヴン/カウント・ベイシー

   

少人数編成、一人ひとりが全員素晴らしい!

カウント・ベイシーの楽しい7人編成の演奏です。

考えてみたら(考えなくても)、この『カンザス・シティ・セヴン』のレーベルはインパルスなんですよね。

インパルスというと、どうしても後期コルトレーンに代表される「激しいジャズ」のレーベルというイメージが強いんですよね。

もちろん、ロリンズやアート・ブレイキーもインパルスでアルバムを出してはいますが、どちらかというと、アルバート・アイラー、ファラオ・サンダース、ガトー・バルビエリ、チャールズ・ミンガス……など、アクが強いミュージシャンが勢揃いというイメージが強いレーベルです、個人的には。

特に『シティ・セヴン』が録音された1962年といえば、コルトレーンがインパルスの『インプレッションズ』を録音したぐらいの時期。

汗だく、顔しかめジャズが時代を席捲した(ように見える)一方で、このような、リラックス&楽しいジャズだって、ちゃんと健在だったわけです。

肩のほぐれた楽しい演奏、ベイシーの音数少ないピアノが相変わらず素敵です。

安定感抜群のエディ・ジョーンズのベースもいいね〜。

フレディ・グリーンのリズムギターも相変わらず素晴らしく、エディ・ジョーンズのベースの音色と綺麗に溶け合っています。

サド・ジョーンズも、フランク・フォスターも、もう、みーんな素晴らしい!

記:2015/07/31

album data

COUNT BASIE AND THE KANSAS CITY 7 (Impulse)
- Count Basie

1.Oh, Lady Be Good!
2.Secrets
3.I Want a Little Girl
4.Shoe Shine Boy
5.Count's Place
6.Senator Whitehead
7.Tally-Ho, Mr. Basie!
8.What'cha Talkin'?

Count Basie (p,org)
Thad Jones (tp)
Frank Wess (fl,alto flute)
Frank Foster (ts,cl)
Eric Dixon (ts,fl,cl)
Freddie Greene (g)
Eddie Jones (b)
Sonny Payne (ds)

1962/03/21&22

 - ジャズ