ア・タイム・フォー・ラヴ/辛島文雄

   

辛島文雄が昨年発表したアルバム『ア・タイム・フォー・ラヴ』。

ピアノだけではなく、数十年ぶりにエレピ(キーボード)も弾いているゴキゲンサウンドです。

この前向きで常に明るいオーラが漂う演奏は、沖縄でのレコーディング、ということも関係しているのかな?

ボビー・ハッチャーソンや、フレディ・ハバードのナンバーを取り上げているあたりが、ジャズファンのジャズ心をくすぐってくれます。

個人的には、ベニー・ゴルソンの《ステイブル・メイツ》がイイですね。
(・∀・)b

なんでもないフツーの演奏といえば、それまでなんだけど、ベテランならではの風格が、普通のピアノトリオの演奏からも漂ってきて、落ち着いて楽しめるのです。

ベース(ウッドとエレキ)の楠井五月は、まだ20代後半のベーシスト。

若い!

パンチと勢いがありますね。

特にエレベの躍動感と安定感が素晴らしいです。

ジャケットのイメージや、「エレピ」「エレベ」などという言葉から、聴く前には、なんとなく「ふゅーじょん」な先入観を持ってしまいがちですが、そんなことはない、正統派なジャズスピリッツを感じることができる良作です。
(・∀・)b

▼収録曲
1. ミスター・J. H.
2. イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ
3. ヘッド・スタート
4. レイト・オータム
5. ステイブル・メイツ
6. サン・ライズ
7. リヴァーサイド・ノーボディ
8. アップ・ジャンプト・スプリング
9. フー・ケアーズ
10. ア・タイム・フォー・ラヴ

記:2015/04/27

 - ジャズ