プラウダ高校KV-2制作記~プラッツ1/35

      2021/12/08

石灰? ペンキ?

大好きなKV-2(KV-II/ギガンド)ですが、ついにガルパンのプラモにも手を出してしまいました。

とはいえ、部品はタミヤのKV-2のまま。

パッケージやデカールを変えて、プラウダ高校仕様のものとして発売されているキットです。

アニメに登場するプラウダ高校の戦車。
大洗女子学園との試合においては、場所が場所なだけに冬季迷彩がほどこされた白い車輛でした。

実際のソビエト戦車における冬季迷彩は、「ドライ白色ペイントB」という塗料が使われていたそうです。

戦場で兵士たちによって塗ることが出来、さらに春になり雪が溶けたら、これも現場で簡単に洗い落とせる塗料です。

このペイントBは消石灰、カゼイン、防蝕剤などの成分が配合されていたようで、要するに白い部分は石灰。

運動会の時など、校庭にトラックを引く白い粉ですね。

石灰だから、兵士が触れるところから剥がれていくわけです。

だから、完璧に真っ白ということはなく、実際、多くの戦場での冬季迷彩の車輛の写真を見ると、石灰がこそげ落ちて、戦車の地肌が露わになっている個所がたくさんあります。

ま、この塗料のはげ具合をどう表現するかが、AFVモデラーの腕の見せ所でもあるわけですが(私は猛烈にヘタです)、いずれにしても、石灰のような物質で塗装された冬季迷彩は、「完全に真っ白」というわけではないのです。

しかし、ガルパン(ガールズ&パンツァー)に登場するプラウダ高校のロシア戦車は、「完全に真っ白」。

アニメだから、シンプルに真っ白の車輛ということにしたのか。
それともプラウダ高校の戦車は、石灰ではなく、きちんとペンキで白に塗装されている設定なのかはわかりませんが、私は後者のほうだと思うことにしました。

先日、ホビージャパンから発売された『ガールズ&パンツァー マスターモデリングガイド』が参考になるかな?と思い、改めて調べてみたのですが、プラウダ高校のロシア車輛の作例は残念ながら掲載されていませんでした。

なので、今回はアニメ設定に忠実に、「真っ白なカーベーちゃん」で塗ることにしました。

きっとプラウダ高校の皆さんは、白いペンキを刷毛を使ってまんべんなく塗っているのだろう、という想定のもとで。

キットの箱

ということで、組み立てていきますが、まずはファン心をくすぐる(?)ような仕様となっている箱を紹介します。

キットの箱の横です。

こちら側には、『ガルパン』がどいういう話なのかが、物語の設定が簡潔に書かれています。

箱のサイズは、本家タミヤのものに比べればかなり大きく、しかもこのイラストにロゴですから、店頭ではかなり目立っていました。

キットの中身はこんな感じ。

箱の底は、こんな感じになっています。

パーツ、デカールを並べてみました。

このプラウダ高校のデカール欲しさに購入するファンもいるんじゃないかな。

キャッチーな仕上げ

ということで、勝手知ったるタミヤのKVキットなので、いっきに組み上げ、一気に塗装&仕上げにまでもっていてしまいました。

汚しは極力控えめに。

AFVモデルというよりも、キャラクターモデルという認識で仕上げています。

使用したホビーカラーは、キャラクターホワイトですからね。

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べつにアニメの乗り物だからこの色を選んだわけではなく(すこしあるか)、私、わりとこのキャラクターホワイトの色味が好きなんですよ。

なので、普通のスケールモデルにもバレない程度に(?)、ちょこちょこと使っています。

真っ白ボディに、赤いプラウダ高校の校章が映えますね。

フィニッシュは、10~15倍ほど薄めまくったしゃばしゃばシルバーを全体に吹き付け、微妙にエッジが浮き立つようにしています。

このノッペリ塗装と、シルバーシャワーフィニッシュ(?)で、今まで作ってきた戦車とは違う仕上がりになったと思うんですが……。

足回りは、もう少し汚してもいいかなとも思ったのですが、汚し始めると調子にのって汚くしてしまいそうなので我慢しました。

履帯にはたるみをつけています。

瞬間接着剤で、履帯と支持輪をくっつけただけです。

シロクマというか、シロイルカのような式調のKV-2になりました。

でもまあ、いいじゃないんですかね。
劇中では、カチューシャから「かーべーたん」と言われている車輛ですから。
「たん」づけで呼ばれるような可愛らしい感じに仕上げるのもたまには良いのかと。

記:2021/11/20

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