ラ・パロマ・ショー/サロン・ミュージック
2018/07/31
ユキヒロの8ビート
高橋幸宏のステディな8ビートが大好きな音楽ファンは今でも多いはず。
YMOやソロアルバムのみならず、彼が叩き出す正確でありながらもグルーヴしている生ドラムを楽しめるアルバムは、個人的には立花ハジメの『テッキーくんとキップルちゃん』を筆頭にあげたのですが、
サロン・ミュージックの《パラダイス・ロスト》もドラムの音だけで聞けちゃうドラム名曲なのです。
パラダイス・ロスト
実際、この曲が収録されている『ラ・パロマ・ショー』は高橋幸宏がプロデュースしているので、このナンバー以外も幸宏ドラムが楽しめるナンバーが多いのですが(例えばシド・バレットのカバー《シー・エミリー・プレイ》とかね)、やはりストレートでムダのない8ビートといえば、《パラダイス・ロスト》でしょう。
サロン・ミュージック
サロン・ミュージックはデビュー当時から大好きなグループで、今ではSpangle call Lilli line、アナログフィッシュ、SISTER JETなどのプロデュースの方に忙しいようですが(かつてはFLIPPER'S GUITARもプロデュースしていましたね)、それでもたま~に新作も発表されるので、もれなくチェックしているグループです。
デビューしてからもう37年か。
早いな~。
高校時代の私にとってのサロン・ミュージックは、センスの良いお兄さんお姉さん的存在でした。
学校の帰りに渋谷に行けば、普通に会えそうな感じ、というか?
実際、渋谷のパルコかしまむら楽器か忘れましたけど、そこで行われたライブイベントとかにも学校の帰りにも行ってましたから、日常の延長線上に存在するセンスのいい人たちという存在でしたね、吉田仁さんと竹中仁見さんは。
33年前のアルバム
『ラ・パロマ・ショウ』の出だしの《ヴォイジャー・オブ・ザ・ビーグル》を最初に聞いた時は、声質が異なる二人がユニゾンする「♪ららららら~」に多少のけぞりましたが、この「♪らららら」こそが、このアルバム独特のムードを設定する大事な幕開けなのだということに気がつきます。
ロングバージョンとしてリミックスされ12インチシングルにもなった《パラダイス・ロスト》がこのアルバムの目玉曲なので、当時は12インチのロングバージョンも含めてよく聴いていたものです。
しかし、だんだんと《アウェイティング・マナマ》や《シー・エミリー・プレイ》にハマっていき、特に、《シー・エミリー・プレイ》を契機にピンクフロイドにシフトしていったという、思い出深いアルバムなのであります、『ラ・パロマ・ショー』は。
リリースされたのが1984年だから、もう33年も前なんだ。
時が経つのは早いねぇ。
最近、CDで再発されているこのアルバムは、当時の熱帯チックなジャケットとは違い、シンプルな黒青デザインになってしまっているのが残念。
記:2017/04/23
album data
LA PALOMA SHOW (Canyon)
- Salon Music
1. Voyger Of The Beagle
2. Awaiting Manana
3. Bitter Spring
4. Moving On
5. Voice From Tangier
6. Behind My Picture
7. See Emily Play
8. Past Glories
9. Paradise Lost
Gin Yoshida (vo,key,g,marimba,per)
Hitomi Yoshida (vo,key,marimba,vib)
Yukihiro Takahashi (ds,per,key)
Ryomei Shirai (g)
Tohru Okada (key)
Nobuo Nakahara (b)
Tatsuro Kondo (p) #3
Takumi Iwasaki (org) #8
David Witts (voice) #8