ガルパン風ピンクのM3リー制作記
ピンクにチャレンジ
大昔、私が中学生の頃、タミヤのリーを作りかけて途中で投げ出してしまったことがあるんですよ。
アメリカの中戦車、M3リーですね。
なぜ途中でやめてしまったのかというと、詳しくは覚えていないのですが、おそらく上下分割された車輌の上部と下部の接着がうまくいかなかったからだと思います。
ま、それだけ不器っちょだったんですよ。今もですが。
ただ、このリーという戦車は、とてもユニークな形状の戦車なので、いつかリベンジをしたいなとは常々考えていました。
『ガールズ&パンツァー』にもピンク塗りのリーが登場したし、しかも、大洗女子学園のウサギさんチームとして、危なっかしくコミカルながら、なかなか印象に残る戦いを繰り広げてくれていたので、私の「リー作りたい熱」が再燃したんですね。
とはいえ、例によって買って⇒押入れ直行。
少し前まで、リーが押入れの中にストックされていたことすら忘れていました。
いかんいかん、作るぞっ!ってことで急いで作ってしまいました。
もちろん、色はピンク。
セント・グロリアーナ女学院との試合をした時のカラーです。
あの印象的な形状に、印象的過ぎるピンクの組み合わせが、あまりにも脳味噌クラクラなので、ぜひとも、ピンクリーで作ってみたかったんですね。
プラッツからピンクの成型色のリーも発売されてはいるのですが、すでにタミヤのリーを買っていたので、今回はタミヤのキットをピンクにします。
箱は、こんな感じ。
比較的小さなめな箱の中に隙間なくびっしりとパーツが詰まっています。
足回りのパーツ、ランナーを除けば、それほど部品数は多くありません。
ランナーを並べてみると、こんな感じ。
組み立て説明書です。
昔のキットながら、さすがタミヤクオリティです。
ストレスなく、どんどこ組みあがっていき、あっという間に組み立て完了です。
今回はオール筆塗りでいく予定でしたので、完成後筆が届かないと思われる個所は、組み立てながらハルレッドやフラットブラウンを塗っています。
組みあがったリーと、現在制作中のM1A1マインプラウを並べてみました。
同じアメリカ戦車でありながらも、時代が違えばカタチは違う。
特に車高がまったく違う。
M1はグッと重心低めに抑えられていることがよくわかります。
というより、リーの車高が、かなり高めなのかも。見晴らしは良かったのでしょうが、逆に敵からも発見されやすかったんでしょうね。
一気に車体をピンク塗り。
タミヤアクリルのフラットホワイトとフラットレッドの混色です。
水溶きアクリル筆塗りですね。
下地は、NATOブラックやハルレッドや、フラットブラウンをランダムにぺたぺたと塗りつけているので、水で薄めて塗ったピンクが乾いてくると、ところどころから下地に塗った黒や茶色が透けて顔を出してくれます。
まあまあ計算通りかな、と。
あとは、ウェザリング塗料のフィルタ・リキッド バイオレットやマルチグレーの混色でフィルタイングをし、油彩の成分が乾かないうちに、油絵具のバーントシェンナやピーチブラックで汚しをかけていきました。
仕上げは、油彩のアイボリーホワイトを軽くドライブラシ。
あっという間に完成です。
ピンクでも思ったほど違和感のない仕上がりになったのではないかな、と。
上に行けばいくほど、白っぽくなるように意識しています。
転輪のゴムの部分は、ピンクで塗った後はエナメル系のジャーマングレーで塗り、履帯はスミ入れ塗料のダークブラウンで塗装した後に、ウェザリング塗料のサンディウォッシュを軽く塗っています。
リベットが多いので、ドライブラシが映えますね。
フィギュアは基本色を塗った後は、スミイれ塗料のブラックを流し込み、乾いたところで油彩のアイボリーホワイトでドライブラシをしただけ。
なんともお気楽、ご気楽です。
ちょっと汚しに使った色数が多かったかもしれません。
個人的には大好きな色、バーントシェンナを車体後部の鉄板には派手目に塗り付けてみました。
装備類は、ハルレッドを下塗りした上に、金属箇所はメタリックシルバー、木の個所はフラットフレッシュを塗り、乾燥後はスミ入れ塗料のダークブラウンを塗り重ねています。
ピンクのリーも、なかなか良いものですね。
でも、もし次に作るとしたら、やっぱり緑になるとは思いますが……。
現用戦車のM1A1マインプラウと並べてみました。
うーん、同じアメリカの戦車なの?っていうくらい、隔世の感がありまくりですね。
M3リーの車高って高いんだなぁ、と改めて思いました。
ハッチはM1よりは狭いけどね。
最近のM1と並べることで、より一層リーのデザインのぬくもりというか、特異な形状がよく分かりますね。
今度はイギリスのグラントにチャレンジしてみようかな。
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記:2020/07/10