サッチモとカーク~底なし快楽提供マンの2人

2021-01-29

ルイ・アームストロングとローランド・カーク。

この二人は、演奏のスタイルはまったく違うのだけれども、スタイルではなく、出てくる楽器の音そのものから感じられるバイブレーションは、かなり似ている、いや、同じ派動を感じてしまうのです。

二人とも、音がものすごくエモーショナルで陽気な面もあるぶん、アンハッピーで悲しく切ない音の成分も含有されているんですね。

理論とかアプローチとかスタイルとか、そういう表面的なことではなくて、音に凝縮された人の喜怒哀楽の情報量というのかな、その「情報密度」が二人とも桁外れだと思うんですよ。

特に私がそれを強く思うのが、サッチモの場合は《セントルイス・ブルース》のトランペット。

ベタかもしれないけど、やっぱりコレ、素晴らしい演奏ですよ。

そしてカークの場合は《ヴォランティアード・スレイブリー》かな。

『ヴォランティアード・スレイヴリー』は、A面の後半、つまり《アイ・セイ・ア・リトル・プレイヤー》ばかりに夢中になっていたけれども、最近は、冒頭のタイトル曲、そして、2曲目の《スピリッツ・アバヴ》が有するが持つ、重さ、分厚さ、柔らかさが、以前にも増して心地よく感じられるようになってきました。

カークのヴォーカルや、テナー、ストリッチ、マンゼロの一人三重奏の音色に込められた、人の感情の情報量は、やっぱり並み外れています。

記:2016/03/10

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ジャズ

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