カフェ・モンマルトル

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M36ジャクソン駆逐戦車制作記~タミヤ1/35

      2021/07/09

背景アリのボックスアート

最近は久しく店頭でみることがなくなったタミヤの背景まで描かれているボックスアートのキット。

通常、白バックのキットが多いのですが、T34/85だったり、T34/76・1943年型チェリヤビンスク、それに97式戦車改などは、ジオラマのように、その戦車が活躍しているシーンのイラストが箱いっぱいに描かれています。

アメリカ陸軍のM-36ジャクソン駆逐戦車もそのひとつ。

そういえば、このキット、今や絶版なのだそうです。

でも、だからといって押し入れの中でいつまでも寝かせていても仕方がない。

パーツ数も少なそうで、すぐに完成しちゃいそうだから作っちゃえ!ということでヘンな塗装で完成させてみました。

最初はヘンな塗装にするつもりはなかったんですが……。

絶版なのに遊んでしまった

まずは、箱です。

う~ん、コンバットぉ(謎)。

箱の中です。

パーツを並べてみたら、予想以上に部品が少ないですね。
一気に組みあがりそう。

経年劣化でボロボロのデカール。

貼れるかどうかわからない状態なので、今回は使用していません。

一気に組み立ててしまい、下塗り中の段階です。

中途半端な残量の缶スプレーを処分すべく、砲身はサーフェイサーだったり、砲塔はフラットブラックだったり、足回りはメタリックレッドだったりと、メチャクチャです。

で、一応、最終的にはメタリックレッドで統一感。

ま、どうせ上から違う色を塗るので、下地は統一する必要は必ずしもないんですけどね(これがカーモデルや飛行機モデルだったら話は別)。

「余り塗料」を吹き付けました。

「余り塗料」とは、エアブラシで吹き付けた時に残った塗料のことです。
捨てるのが勿体ないので、余った塗料は空き瓶に入れて保存しているのですが、それが少しずつ溜まってきたので在庫処理ということで。

銀やカッパーなどのメタリック系、黒やマホガニーや赤褐色などの下地系、赤や青や黄などの原色系、白やグレーなどの調整系の塗料が少しずつ溜まり、混ざり合い、その時々によって色味は異なるのですが、今回の色調は薄いグレーになっていますね。

おそらく、少し前にRe/100のナイチンゲールを真っ白に塗ったときに余ったキャラクターホワイトの影響かと思われます。

そして、黄色と緑という発狂したような迷彩をほどこして完成♪

なぜ黄色なのかというと、先日作ったグレイハウンドの黄色の鮮やかさが忘れられなかったから。

しかし、いくらなんでも戦車全部に黄色一色はちょっと目立ちすぎだろうということで、明るめのダークグリーンを適当に重ねてみました。

あ、ダークグリーンではなかった。

零戦用にストックしておいた暗緑色(三菱系)でした。

なぜに米軍に日本海軍機色を?!
⇒使う予定がしばらくないからw

ではなぜ私が、ジャクソンを普通のオリーブドラブで塗らず、ヘンな色で塗ろうと思ったのかというと、その大きな理由はデカールです。

ご覧のとおり、経年劣化でかなり傷んでいます。

貼れるかもしれないけれど、貼れないかもしれない。

だったら、オーソドックスに塗るのはやめようと思ったわけです。

ちなみに、車体前部に貼っている★マークは、シャーマンかなにかのデカールの余です。

砲塔の中にフィギュア3体のせれば、もう満員電車です。

たしかブリュースター・バッファロー(太平洋戦線)の余りデカールだったと思いますが、オオカミ(犬?)のデカールを砲塔に貼ってみました。

なぜか砲塔の部分には縦に意味不明な太線を塗ってみたのですが、あまりに意味不明かつバランスが悪いので、それを隠すためには目立つシールがよかろうというマヌケな理由からです。

あまり鮮やかすぎても戦車っぽくないだろということで、くぼんだところには、油彩の黒を多めに塗りこんでいます。

車輛後部の装備品は、きっちりと塗り分けるのが面倒なので、タミヤのスミ入れ塗料をなんどか重ね塗りしているだけです。

ハケがキャップの裏側についているので便利ですからね。

スコップの金属の色は、じつは銀ではなくスミ入れ塗料のダークブラウンなのです。
でも、木製の柄の色をディープブラウンや、オレンジブラウンを重ね塗りしたことによって、対比効果で暗い金属っぽい色調に見えるでしょ?(見えない?)

やっぱり砲塔両サイドには謎の縦先は引くんじゃなかったなぁ。
でも、これがあったからこそ、使い道のないデカールを貼れたので、まいいっか。

ソビエト戦車とはまた違う大雑把さがあるアメリカ戦車の中でも、かなり無骨な大雑把さが魅力な車輛だと思います。

見ようによっては、アナコンダというか、ニシキヘビというか、毒は持っていないけれども、絞め殺して飲み込んで消化する系の蛇(?)の柄に見えなくもない。

こんな色の戦車が実戦に参加したら目立ってしまい格好の標的になってしまうんだろうなぁ。

車輛の両サイドの傾斜はソビエト戦車のT-34を彷彿とさせますね。

でも、漂う雰囲気は、ぜんぜんソ連じゃなくてアメリカ的。

ソビエトのストイックで切羽つまった大雑把さに比べると、アメリカ的大雑把さは、もっと鷹揚かつ拡張性がなんとなく感じられる(ような気がします)。

この汚れの無さっぷりは、まだ実戦に一回も参加していない風情ですな。

いちおう、サンディウォッシュやバーントアンバーで汚しをかけてみたりもしたのですが、最後の仕上げは面積の広いハケで車輛全体を乾拭きしたこともあり、おそらくそのせいで、汚れが均一化しちゃって、全体的に車輛表面がツルンとした感じになっちゃったのだと思います。

絶版キットであるはずなのに、けっこう、遊びというか悪ふざけばかりしてしまいましたが、それくらい遊び心を刺激してくれる車輛だったのです、M-36は。

もっとヘンなペインティングをしても、許されるようなキャパの広さを持ち合わせている戦車だと思いますよ。

記:2021/07/07

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