秋の夜長は、ラテンやマンボで日本酒うまし!
秋の夜長に「マンボだ!」「ラテンだ!」だなんてと騒ぐと、なんとまぁ、こいつは季節感のトチ狂ったヤツだと思われそうだが、ええ、実際かなりクルってます(笑)。
冬は、発作的にコタツに入りながら冷やし中華やカキ氷を食べたくなるし、夏の鍋こそ「漢(おとこ)!」と信じて疑わぬ私は、スーパーの店員に「なんで、夏は永谷園の煮込み鍋ラーメンのモトがないんですかぁ?」と聞いたこともある。
そんな私なので、涼やかにリラックス&心地よいラウンジ色の強いラテン音楽は、もちろん夏も気持ち良いのだけれども、涼しい陽気になってきた今の季節にこそ、日本酒のヒヤとともに、月を見ながらシンミリと味わうのが極上の「俺様タイム」なのですね。
たとえば、私、カル・ジェイダーのシンプルで、ヒンヤリとした音の肌触りとはウラハラに、「陽」の太いパワーを放射するヴァイブが好きなので、以下の3枚は、秋のマンボの必携品だよ。
特に、一番下の『マンボ・ウィズ・ジェイダー』には、《枯葉》が収録されているので、しんみりしたニュアンスと、リズムの躍動感がバランスよく共存した心地よい演奏に身を委ねるには、秋こそが絶好の季節なのです。
あと、忘れてはならないのが、LJQ。
ラテン・ジャズ・カルテットですね。
エリック・ドルフィーとの奇妙な共演で有名な『キャリベ』が有名ですが、それ以外にも、まだまだ楽しいアルバムはいっぱいありますよ。
>>キャリベ/ザ・ラテン・ジャズ・クインテット
たとえば、『ラテン・ソウル』というアルバムには、《マイルストーンズ》や、セロニアス・モンクのフレバーをちりばめた《モンクス・ブレッド》のような曲も演奏しているので、ラテン半分、ジャズ半分な気分で心地よく聴けますです。
さらに、オルガンのシャーリー・スコットと共演した『ムーチョ・ムーチョ』も、ラテン的ムズムズ感に、ソウル的ムズムズ感が加わるので、本当に気持ちが良い。
気分を弛緩させて、日本酒をチビチビやりながら「ええなぁ~」とホロ酔い加減で聴くには格好の素材ですね。
秋だからこそのラテン、マンボ!
騙されたと思って是非お試しあれ!
記:2010/10/13
まだまだ続く、秋ラテン!
まだまだ続きます、秋ラテン。
「秋ラテン」っていっても、私が勝手に作った言葉で、かつ、私のごくごく個人的な趣味嗜好なんですけど。
ヴァイブラフォンとともにマリンバも叩く、デイヴ・パイクの『ボサノヴァ・カーニバル』がいいですねぇ。
澄んだ音色が、秋の透明な空気にぴったり!
さらに、『タフ!』。
なんて潔いタイトルなんだろう(笑)。
これは、プーチョ&ザ・ラテン・ソウル・ブラザーズのアルバムなんだけれども、ハンコックの《カンタロープ・アイランド》や、ビートルズの《アンド・アイ・ラヴ・ハー》、《イエスタデイ》もカバーしていてなかなかゴキゲン!
あ、あと《いそしぎ》のような有名ナンバーもやってます。
プーチョはティンバレス奏者なんだけれども、豪快!
ちょっと、シンミリ呑むには不向き? かもしれないが、楽しいからいいや。
まだまだ、あるんだけれども、ちょっと、シゴトが立て込んできたので、また別の機会に!
記:2010/10/14