MG 量産型ザク 1/100(ver2.0じゃない古いほう)製作記
2024/04/09
MGザクII(古いほう)を作ります!
MGのザクを作ります。
正確にはザクIIか。
古いMGのザクですね。
いま現在、どれだけのヴァージョンが出ているのかはよく分からないのですが、少なくともヒザ立ちできるヴァージョンではなさそう。
発売されてから既に14~15年は経っているはずですし、放っておけばおいただけ、どんどん古くなっていくので、押入れの隙間を広げるためにも作ってしまいます。
今のMGとはずいぶんとテイストの違うパッケージですね。
旧キットの昭和なテイストが漂うボックスアートと、現在の勢いとスピード感のあるボックスアートの中間くらいのテイストかな。
それにしても、イラストのザクの緑は旧ザクなみに濃いですな。
宇宙空間の暗いところで戦っているからこういう色にも見えるんだよ~ということなんでしょうかね。
箱を開けると、こんな感じ。
おっ、見慣れたいつもの色。
完成品写真のドッシリした安定感がなぜか落ち着きます。
ランナーを並べてみます。
1枚の画像じゃ収まらないので2つに分けました。
まずは、濃い青とグレーのランナー。
ザクマシンガンは、グレーだと思いきや、ミッドナイトブルーのような色のパーツになっていますね。
ランナー並べ画像。
肩のシールドにはあらかじめジオンのマークがプリントされています。
もうこれは無塗装で作ってくれといわんばかり。
よっしゃ、今回も無塗装、がっつり汚しでいこうかな。
もちろん、細かなところは部分塗装するつもりですが。
前回作ったパラス・アテネは、つや消しラッカー(トップコート)を吹かずに、直接プラスチックの上からウェザリングをしました。
今回も同様な手法でいくか、それとも、やはりきちんとつや消しスプレーを吹いた上で汚していくのかは、作りながら考えていこうと思います。
組み立て説明書です。
記:2020/04/11
武具!まずは武器から作る
古いMGザク、まずは「武具」から作りました。
ザクマシンガン、バズーカ、パレットガン、脚部に装着するミサイルポッド、クラッカー、ヒートホーク、ショルダーアーマー、肩のシールドなど。
ま、作るといってもヒートホークはランナーから切っただけですが。
あと、合わせ目は消していません。
パーツ間の継ぎ目は、軽くペーパーがけをしただけです。
武器先作りは一石二鳥
なぜ武器類から作ったかって?
それはですね、やっぱりランナー数の多いキットって、そのランナーの多さが作る気を萎えさせるひとつの要因だと思うんですよ(私の場合)。
だから、少しでもパーツの量を減らして、部品数を少なく感じたいのです。
だから、制作モチベーションを維持する手法として、最近はデカいパーツから作る!ってことを実践しています。
たしか、MGのサザビーを作ったあたりから開発したワザ(ってほどでもないけど)ですね。
なにしろ、サザビーのシールドはデカいので、ここを最初に作るだけで、かなり部品が減った!と思い込むことが出来ました。
ま、作業量は一緒なのですが、少しでも「あともう少しで完成だぞ!」と思い込ませるシステム構築が、怠け者で飽き性な私には必要なのです。
以前は、比較的大きなパーツで占める脚部から作ることが多かったのですが、サザビーや前回作ったHGパラス・アテネあたりから、武器から作ったほうが一石二鳥だぞ!と思い始めています。
残りのパーツが少なく感じるというメリットのほか、武器から作ったほうが本体を先に作った後の「組み立て疲れ」がないからです。
先にMS(モビルスーツ)の本体から制作に取り掛かってしまうと、ひととおり頭、胴、腕、脚と全体が完成してしまった瞬間に、気持ちがひと段落してしまうんですね。
しかし、ランナーにまだまだ武器類のパーツが残っている。
これを見ると「まだ、こんなに作らなければいけないのかよぉ」とゲンナリした気分になりがちなのです。
結果的に武器類は作らず、そのまま放置したりすることにつながります。
あるいは、とっとと完成させたいという気持ちが先走り、武器類は雑な組み立てになってしまいがちなのです、私の場合は。
だから、武器類、アクセサリーパーツ類から作ることは私にとっては二重の意味で制作モチベーションを下げないための上手な脳の騙し方なんですね。
よーし、出だしは順調!
武器類を組み立て終えた今、私の脳はそう錯覚しております。
さて次はパーツの容積が大きめのボディを作ってみましょうかね。
記:2020/04/12
追記
見落としていた!
腰につけるパレットガンの弾倉と、脚につけるミサイルポッドのベルトです。
ベルトをミサイルポッドに取り付け、ミサイルポッドにミサイルを入れてみました。
これで、だいぶランナーの空白が増え、スッキリしてきました。
地上型を選択
MGザク(古いヴァージョン)のボディを組み立てました。
なんだか暗いところでで撮影したので、色味が微妙な感じ。
それを無理やり明るっぽく画像修正したので、成型色とはかけはなれた色味になってしまいました。
後方。
ランドセル(最近はバックパックっていうのかな?)のカバーの色合いは、緑がかったミディアムブルーっぽい色となっています。
バックパックのバーニア(スラスター?)は、宇宙用と地上用を選択できるのですが、今回は地上用を選択しました。
ノズルの大きさが違うんですよね。
宇宙用はもう少し大きい。
お寺の鐘のような形というか、要はガンダム以外にもバイファムの足の部分についているような、いわゆる普通のカタチの噴射口なのですが、あまりに見慣れている形なので、今回は扁平なノズルの形状も新鮮かなと考え、そちらのほうを選択しました。
胸部の操縦席のカバー、バカッと開きます。
さて、お次は脚部ですね。
脚部の組み立て
MGザクの脚部を作りました。
意外と少ないパーツで構成されていて、比較的あっさりと完成。
古いキットなので、可動域はそれほど広くありませんが、この古いMG(マスター・グレード)のバージョンの魅力は、どっしりとした重量感だと思うので、それほど凝ったポーズをしなくても、ただ立っているだけでも抜群の存在感があると思っています。
なので、あまり動かなくても良いのではないかと個人的には思っています。
で、ボディと合体させるとこんな感じ。
なかなか立派な立ちっぷりです。
次は頭部を組み立てようかと思います。
ヒートホークほか部分塗装
次はザク頭だ!……の前に、部分塗装をしたいと思います。
というのも、ヒートホーク。
基本、無塗装で成型色を活かしたプラ地にウェザリングをしようと考えているのですが、いくらなんでもヒートホークは緑一色の成型色じゃあ、ちょっとねぇ……ということで、アニメの設定色どおり紫で塗装しようと考えました。
とはいえ、説明書にはヒートホークの塗装見本の写真が無い……。
しかし箱の脇に塗装されたヒートホークの写真があったので、それを参考にラッカー系塗料を筆塗りしました。
塗装一回目。
フラットベースを混ぜたパープルと、焼鉄色。
そして、動力パイプ(?)は、エクストラダークシーグレーで塗りました。
塗装二回目。
ヒートホークの刃のところは、一回目に塗った焼鉄色の上にクリアイエローを重ねました。
パープルとダークシーグレーは、薄めたものを上塗り。
まだムラが目立つので、あと1~2回は塗り重ねていこうと思います。
エクストラダークシーグレーが登場したところで、他の箇所も塗っちゃえということで、ザクマシンガンなどの武具類も塗ってみました。
ミサイルポッドのミサイルの弾頭は、タミヤアクリルのフラットレッドを塗り、乾いたら、フラットレッドにクリアオレンジを混ぜて水で薄めて塗り重ねました。
ついでに、外装の裏側がチラ見えしてしまう箇所も塗り塗りしました。
タミヤのアクリル塗料のハルレッドを筆塗りして乾かしたのちに、水で薄めまくったガンメタルを上塗りしました。
水溶きアクリルってやつですね。
装甲の裏地を塗っておくと、完成した時の見栄えがかなり変わります。
おもちゃっぽさが減少し、グッと引き締まった感じになるのです。
ただ、今回は茶色っぽさが強すぎたかな。
前回作ったパラス・アテネの時は、ハルレッドの後に水で薄めたダークグレーを重ね塗りをしたのですが、そちらのほうが良かったかもしれません。
ただ、組みあげてみないと、どんな感じかわからないので、とりあえずは、このまま行きます。
さて、頭部の裏側も塗ったことだし、ザク頭を作ろう。
ザク頭の組み立て
ザク頭を組み立てました。
モノアイのピンクは、クリアパーツの上にシールを貼ったものですが、周囲にじゃっかんシワが生じてしまったので、後で塗装しようと思います。
頭の上は、パカッと開くことができます。
パカッと開けるパーツを差し替えると、ツノ(アンテナ?)付きの隊長機になります。
ツノ(アンテナ?)には2種類あって、シンプルな形状のものと、スジ堀りがされて、もう少し複雑な形状のものがあるのですが、今回は後者を選択しています。
で、ザク頭をボディにくっつけました。
おお、まぎれもなくザクです。
この頭のデカさ。
これぞ正統派(?)ザク。
もちろん、最近の小顔のザクもカッコいいと思います。
F2型なんて、かなりセクシーな機体だと思っています。
だけど、やっぱり、このデカ顔のザクを見ると、私のような古い世代の人間が見ると、妙な安心感が生まれてくるんですよね。
最近の乃木坂や欅坂の小顔系のアイドルたちもいいけど、80年代のデビューした頃の飯島真理ちゃんのまん丸顔を見ると妙に安心するというか、そんな感じ?(←どんな感じじゃい)
お次は腕の部分を一気に作って、完成に持っていきたいと思います。
素組み完成!
腕を組み立てました。
そして、その腕をボディに合体させて、はい、量産型ザクの素組みが完成です。
うーん、目(モノアイ)が大きくて可愛い。
顔がデカい。
肩幅狭くて、腕が短くみえて頭でっかちな華奢ボディに見える。
でも、そこがまた良いのです!
パレットガンを構えたところ。
腰には弾倉を装着させています。
ザクはやっぱりザクマシンガンっしょ!
ってことで、ザクマシンガンを持たせてみました。
お尻にはバズーカを装着させています。
そうそう、マシンガンも似合うんですけど、バズーカも似合うんですよね、ザクは。
なかなかカッチョいいですな。
というわけで、しばらく眺めたら、これにつや消しスプレーを吹いて汚しにはいりたいと思います。
ウェザリングカラーが大活躍
先日素組みした量産型ザクに汚しをかけました。
汚す前に、まずはつや消しスプレーを噴霧します。
今回は水性塗料やアクリル塗料、エナメル塗料で部分塗装はしておらず、部分塗装に試用したのはラッカー系塗料のみだったので、つや消しラッカーを吹きました。
クレオスのMr.スーパークリアーですね。
これを充分乾かした後は、ミスターウェザリングカラーのマルチブラックやステインブラウンでフィルタリングをしたり、タミヤのスミ入れ塗料塗料のブラウンやブラックをモールドに流し込んだり、クレオス水性塗料の焼き鉄色やシルバー、タミヤアクリルのNATOブラックなどをスポンジを使って随所にでチッピングをほどこしました。
そして、こんな状態に。
だいぶボロくなりました。
モノアイと顔が大きいので、可愛らしさもありますね。
今回組み立てた武器類などを並べるとこんな感じに。
頭部を付け替えて隊長機にしてみました。
たったこれだけでも、ずいぶん雰囲気が変わりますね。
隊長機を後方から。
隊長機から一般兵用に戻して、バズーカを持たせてみました。
みんなが大好きな(?)ヒートホークを持たせてみました。
何ももたない非武装手ぶらの丸腰状態。
何も持たなくても、けっこう味わいがありますね。
そして背中。
バックパックの噴射ノズルは動かすことが出来ます。
MGではあるのですが、部品が少なかったために比較的短時間で完成されることが出来ました。
また、今回は緑系のパーツが多かったので、Mr.ウェザリングカラーのフィルタリキッドイエローが大活躍。褪色した感じがうまい具合に表現できたと思います。
ミリタリーっぽく見せたい人にとっては、このザクの配色はMr.ウェザリングカラー各色の格好の練習台になるのではないでしょうか。
ちなみに、今回はシェードブルーとサンディウォッシュ以外の色はすべて何らかの形で使っています。
特に、いたるところでフィルタ・リキッド レイヤーバイオレットが大活躍。
紫なのでドギつくなりそうにも見えるのですが、ブラウンに混ぜて窪みに流し込んだり、影になりそうなところにペタペタと平筆で薄く重ねるだけで、乾くと面白い効果を生み出してくれます。
緑系の機体には重宝する色なんだなと実感しました。
今回は次に作る予定のキットがありまくりなので、比較的時短で完成させることもテーマに据えていたのですが、じっくり作りこめば、もっとカッコ良いこだわりの量産型ザクに仕上げることが出来るのではないかと思います。
やっぱりザクはいいものだ。
記:2020/04/18