ホレス・シルヴァーとマイルス・デイヴィス

   

電化マイルスの巨大な音楽世界に慣れ親しんでしまうと、どうしても、初期のマイルスの作品はあまり聴かなくなりがちになりますし、演奏も、小粒に感じてしまいがちなのですが、しかし、しかし、小粒ながらもピリッとスパイスの効いた作品はたくさんあります。

ガーランド、フィリー・ジョーがいた頃の黄金のクインテット時代の演奏にそれが顕著ではありますが、それ以前の作品の中では、ホレス・シルヴァーがピアノを弾いている作品なんかが素晴らしいと思います。

ホレスのピアノは、マイルスと演っている時には、自身のリーダー作に比べると、かなり音数を節約して弾いています。

マイルスと研鑽を重ねた「ルーム608時代」の賜物なんでしょうね。

個人的には『ウォーキン』もいいけど、ブルーノートの『マイルス・デイヴィス・オールスターズ』のvol.2が好きですね。

記:2018/02/19

 - ジャズ