ピアノを弾かないチック・コリア。ユニークなショーター作品

   

ウェイン・ショーターの『モト・グロッソ・フェイオ』。

同時期に録音された『オデッセイ・オブ・イスカ』の陰に隠れてあまり有名なアルバムではありませんが、なかなかどうして、こちらも良いです。

特に、2曲目の《モンテズマ》は、デューク・ピアソンの《ザ・ファントム》のリズムフィギュアが似ているのですが、クレジットを見ると、なるほど納得、プロデュースはデューク・ピアソンでした。

このアルバムの紹介をYouTubeにもアップしています。

チック・コリアは、ピアノを弾かず、マリンバやパーカッションに専念していますが、なかなか良い味だしていますし、むしろ、そのほうが良かったのかもしれません。

ピアノがはいると、なんだか小難しい音楽になってしまいそうなタイプの曲群ですからね。

ピアノなしで、ジョン・マクラフリンの12弦ギターなどが空間を埋める風通しのよさが、このアルバムを難解に感じさせない大きなポイントだと思います。

記:2019/08/25

 - ジャズ