ラヴバードの蘇生

   

《リーンカネーション・オブ・ア・ラヴ・バード》。

『キャンディド・ドルフィー』のバージョンが良いですね。

ミンガス屈指の名曲だと思うんですよね。
ミンガス特有の哀感と、分厚い濁り。

これを伸長させているのが、やっぱりドルフィーのプレイ。

「キャンディド」は、ミンガスが立ち上げたレーベル。

そのキャンディドに吹き込んだドルフィー参加の音源を集めたのが『キャンディド・ドルフィー』なんだけれども、ま、これは実質的にはミンガス主導のセッションでしょうね。

しかし、どんな演奏でも、誰がリーダーでも、きちんと役割をまっとうし、しかも、きちんと自分の音の痕跡を残すドルフィー。

非常にバランス感覚の長けたプレイヤーだったんだな~と、今さらながら。

スティーヴ・レイシーとギル・エヴァンスの『パリ・ブルース』の《リーンカネーション・オブ・ア・ラヴ・バード》も良いんだけれども、こちらの躍動的な「ラヴバードの蘇生」も素晴らしい。

ああ、なんてメランコリック!

▼収録曲
1.Reincarnation Of A Love Bird (Take 1)
2.Stormy Weather (Take 1)
3.Tain't Nobody's Bizness If I Do (Take 3)
4.Body And Soul (Take 2)
5.African Lady (Take 4)
6.Quiet, Please (Take 1)
7.Moods In Free Time (Take 5)
8.Hazy Hues (Take 5)

記:2016/08/27

 - ジャズ