ついに出た!「最高の音」を探して ロン・カーターのジャズと人生/ダン・ウォーレット

ついに出た翻訳本

その昔、たしかロスに行った際、飛行機の中で読もうと空港の売店で買って帰りのフライトで読んでいた洋書が、ダン・ウォーレットの『ロン・カーター~ファインディング・ザ・ライト・ノーツ』。

でも、読んでる途中で成田に到着。
分厚いし、私の拙い英語力では到底最後まで読み切れなかった。

で、帰国後はこの本の存在を、すーっと忘れてました。

そしたら、なんと忘れた頃に翻訳版が発売されました。

『「最高の音」を探して ロン・カーターのジャズと人生』(訳・丸山京子)というタイトルで。

なるほど、「ザ・ライト・ノーツ」は、「最高の音」になるわけですか。

良い機会なので、最初から読み直してみよう。

いや待てよ、巻末には「独占最新インタビュー」も掲載されているようですぞ。

・ポール・チェンバースとの縁
・マイルスとの日々
・アコースティック・ベースとエレクトリック・ベース
・日本との深い関わり
・教育者ロンからのメッセージ

などなど。

これは洋書版にはないコーナーですね。

ちなみに、インタビュアーはジャズ評論家の村井康司氏。

あいかわらず、良い仕事されてます。

それと、「付録2」には、愛用のパイプや車のメーカーについてなどプライベートなインタビューも掲載されてます。

チラッと読んだ中で、興味深かったのが、

Q:ベースが関係する手術を受けられたことは?
A:一度もないよ。正しい弾き方でベースを弾けば、どこかを痛めることはないというのが私の持論だ。(後略)

というところ。

おお、ロン・カーターの弾き方は「正しい弾き方」だったんだw

ま、クラシックやってた人でしたからね(楽器はチェロ)。

弾き方の正しさと音程の良しあしはあまり関係ない?!(笑)。

あ、悪い意味で言っているわけではありません。

ロン・カーターの音程の悪さは、ある意味、演奏に浮遊感をもたらし、特に、マイルス・デイヴィス・クインテットのサウンドは、ロンのベースサウンドが、ウェイン・ショーターとともにバンドのサウンドに浮遊感と多義的なニュアンスをもたらすことに成功させています。

マイルスも、おそらくはそのことを見抜き、自身の音楽設計図にもっとも適合したベーシストとしてロンを使いつづけたのでしょう。

ま、基本、私はロンはベースでメロディを取るソロタイプのベーシストではなく、バッキングで独特のドライヴ感と浮遊感を付加するワン・アンド・オンリーのベーシストだと思っているんですよね。

マイルスの「ショーター参加4部作」とか、リーダー作だと『パレード』の4ビートの刻みは素晴らしいですよ。

どうして、あのようなテイストが生まれたのか。

この本を読めば、そのヒントが見つかるかもしれません。

とはいえ、気になるのは「付録」や「最新インタビュー」なので、後ろのほうから読み始めるとするか。

記:2021/08/03

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