ヒリヒリ染みて来る「例の箇所」/『スティット、パウエル、JJ』
パウエル好調、こちらは不調
元気のないときに、全盛期のパウエルは聴くもんじゃないね。
ヤケドしてしまう。
もちろんパウエルのトリオもそうだけど、ホーン入りの演奏も同様。
スティットのリーダー作のパウエルの暴れん坊っぷりといったら。
実際、ヒリヒリと心がヤケドしてしまったですよ。
《ファイン・アンド・ダンディ》のオルタネイト・テイクで、パウエルがスティットからソロを「強奪」するところなんて、いつもの体調で聞けば「おお、スリリング!」となるんだけれども、今日のように、ちょっと疲れているときに聴くと「そんなに喰ってかからないでよ!」となってしまいます。
まぁ、受け手の体調や気分次第でこうも受け取り&感じ方が変わるものかと思うと、それはそれで興味深いものはあるけど、早く風邪治さなきゃ。
ただですね、体調悪いときに前半のパウエル参加の演奏はちょいキツめですが、後半の《アフタヌーン・イン・パリ》は、いつもに増して心地よかったです。
記:2009/03/14