ATのスワンピークラッグ~装甲騎兵ボトムズのクメン編
35MAX AT-COLLECTION 06 装甲騎兵ボトムズ スタンディングタートル (スタンディングトータスMK.II)
これを履いて泥濘地を走破!
『装甲騎兵ボトムズ』の「クメン編」に搭乗するAT(アーマード・トルーパー)の大きな特徴の一つとして、脛にあたる箇所に装備されたスワンピークラッグがあります。
クメン王国の傭兵部隊基地「アッセンブルEX-10」の主力ATのダイビングビートルをはじめ、ジャングル戦用にカスタマイズされたベルゼルガ。いっぽう、クメン王国のビーラー側だと、スタンディング・タートルや、PS(パーフェクト・ソルジャー)イプシロンが乗るスナッピング・タートルなどのATに装備されていましたね。
「クメン編」の主戦場となるクメン王国は、ベトナムのような泥濘地。
ベトナム戦争を題材にしたフランシス・コッピラ監督の『地獄の黙示録』をかなり意識していることを高橋監督自身もサウンド・トラックのライナーノーツで語っていましたからね。
そのような泥やぬかるみの多い土地で戦闘をする際、2本脚の兵器(=AT)がすべって転ばないように、雪国の人が履く「かんじき」のようなものを通常装備しているんですね。
ふだんは、スワンピークラッグ(かんじき)は履かずに、ヒザやモモを防弾の板のように装備し、湿地帯で戦闘or滑走する際は、この「かんじき」を足裏に履くわけです。
これを履くことで、足裏の面積が広くなるため、設置面積をかせげる(=安定感が増す)というアイディアはなかなかのものだと思います。
疑問点
そこで素朴な疑問なんですが、この「かんじき」を履くと際、ATはどのような動作をしているのかということです。
まさか手動ではあるまいし、操縦者がいったんATから降りて、よっこらせと人力で装備しているとも思えない。
一瞬ATがジャンプして、スワンピークラッグが地面に対して並行に下がった瞬間、えいやっ!と装着するのかな?
このスワンピークラッグを履くシーンが放映されていないので(見逃しただけかもしれないけど)、長年、そのスワンピークラッグって、どう装着するのだろうかと疑問に思っていたわけです。
さらに、降着ポーズ。
発進する前や、倉庫などにATに収納されている時のATのポーズは、操縦者がATに乗りやすいポーズになるんですよね。
脚が前に折り曲げられるた降着ポーズになることにより、操縦席の位置が低くなり、操縦者が乗りやすくなる。
この時の状態のATは、脚にスワンピークラッグを履いている状態になっているんですよね。
この降着ポーズを取る際も、どうやってスワンピークラッグを履いた状態になるのか。
これも個人的「ボトムズ」の7不思議なのであります。
クメン編が一番好き
もっとも、私は『ボトムズ』の話の中では、「クメン編」のエピソードが一番好きです。
ジャングルや河、そしてアンコールワットのような古い宮殿の中を疾走するATが妙にリアルに見えてカッコよく感じました。
その大きな理由のひとつがスワンピークラッグ、そしてスワンピークラッグに取り付けられたタイヤなんですよね。
これを考えたデザイナーの大河原邦男氏、「まじスゲ~!」と中学生の時には思っていたものです。
ガンダムだとゴッグやゾックやズゴックやアッガイなどの水陸両用MS(モビルスーツ)、いわゆる「ジオン水泳部」と呼ばれているMSが好きな私のことなので、もしかしたら、水に関係あるマシンが好きなのかもしれませんね。
記:2016/08/24