富樫雅彦 死去!
LIVE at Jazz club DOLPHY Masahiko Togashi Play With Kohsuke Mine, Nobuyosi Ino
パーカッショニストの富樫雅彦氏が、2007年8月22日に、心不全のため67歳で亡くなりました。
14歳でドラマーとしてナベサダバンドで活躍し、事故で半身不随になるとパーカッショニストとして活躍していた彼。
弦楽器奏者の父親にドラマーになると言ったら、音階のないドラムという楽器だからこそ、音楽を深く勉強しろと言われ、猛練習と研究を重ねただけのことはあり、彼の奥深く哲学的な「打」による時間配列は、とくにプーさんとの『コンチェルト』が個人的には強く印象に残っている。
耽美的でいながら、シャープに心の奥底を抉るようなプレイは、孤高かつ深遠。
軽い気持ちで接すると大焼けどをしてしまう厳しさがあった。
これから一人、酒を飲みながら、しんみり彼参加の音源を聞き返してみよう。
そうだ、横浜のライヴハウス「ドルフィー」で行われたピアノレストリオの演奏がいい。
深いコクと味わい。
深夜に聴くには相応しい音源だ。
album data
ライヴ・アット・ジャズクラブ・ドルフィー (Trial Records)
1, You're My Evrething
2, Unbalanced
3, I Remember Clifford
4, Color Of Wind
5, D・D
富樫雅彦 (per)
峰厚介 (ts)
井野信義 (b)
1998/04/05