ウィッシュ/ジョシュア・レッドマン

   

大いなる一歩

テナーサックス奏者のジョシュア・レッドマンは、最初、医者を目指していた。

難関大学のハーバード大学に合格後、トップクラスの成績を修め教養課程を終えた彼は、法律に目覚め、医学部には進学せずに、イエール大学のロースクールに転向した。

イエール大学も名門大学で、そう簡単に入学出来る大学ではない。
しかし、彼はここでも優秀な成績で卒業をしている。

卒業後の彼は、気分転換と称してニューヨークのミュージシャンの家に居候をすることにした。

小さい頃からお父さんの影響もあり(父親はテナーサックス奏者のデューイ・レッドマン)サックスをたしなんでいた彼は、遊び気分でサックスを手にし、少しずつジャムセッションに顔を出すようになる。

すると、ニューヨークでは評判のサックス吹きとなり、91年のセロニアス・モンク・コンペティションで優勝までしてしまった。

これにより、幾多のレコード会社が彼と契約するための争奪戦を繰り広げ、最終的にはワーナーから、その名も『ジョシュア・レッドマン』でデビューすることになった。

このアルバムは、パット・メセニーやチャーリー・ヘイデン、ビリー・ヒギンズらベテランジャズマンたちがサイドマンとして参加している豪華な内容となっている。

後の彼の快進撃、活躍は、多くの方がご存知の通り、だと思う。

記:2005/04/08

album data

JOSHUA REDMAN(WISH) (Warner Bros.)
- Joshua Redman

1.Turnaround
2.Soul Dance
3.Make Sure You're Sure
4.The Deserving Many
5.We Had a Sister
6.Moose the Mooche
7.Tears in Heaven
8.Whittlin'
9.Wish" (live)
10.Blues for Pat" (live)

Joshua Redman (ts)
Pat Metheny (g)
Charlie Haden (b)
Billy Higgins (ds)

1993年

 - ジャズ