ウッドベースの弦を張り替えた。
2018/09/15
張り替えは年に一回
ウッドベースの弦を張り替えた。
昨年の4月に、オリエンテのウッドベースを購入したのだが、その時以来、店頭で売られていた時の弦をそのまま使い続けていた。
しかし、どうも、最近弾いてもあまり響かなくなってきたので、そろそろ取り替えどきなのかな、と判断したからだ。
ウッドベースを購入した時に、店員から、「弦は半年に1回とは言いませんが、1年に1回、どんなに長くとも1年半に1回は取り替えてくださいね。そうしないと、楽器のバランス自体がおかしくなってきちゃいますから」と言われたことが常に頭の中から離れなかったのだ。
だから、まだ購入して1年も経ってはいないのだが、そろそろ張り替えてみようと思いたったのだ。
弦いろいろ
駒の調整や、ピックアップの取り付けのため、何度か楽器を店に持って行ったことがあり、その時に店員さんと弦に関しての話しをしたのだが、オリエンテの工場出荷状態の時に取り付けられている弦は、あまり良い弦ではないらしい。
鳴りも良くないし、テンションも他の弦と比べるとかなり固いのだそうだ。
エレキベースに関しては、私は様々な弦を試してきたが、結局はダダリオのフラット・ワウンドに落ち着いている。
たまに気分を変えてロト・サウンドのフラット・ワウンドを使うこともあるが、よっぽどのことが無い限りは、ダダリオの弦しか使わないし、自分のベースとダダリオの弦という、決まったサウンドキャラクターの状態の中で、いかに自己表現をしてゆくかを常に考えている。
エレキの場合は、ほぼ自分の嗜好とスタイルは落ち着いているのだが、ウッドベースに関しては、ほとんど何も知らない状態なので、出来るだけ色々な弦を試してみて、最終的に落ち着く弦を見つけたいと思っている。
スピロコア
さて、私が今回選んだ弦は、「スピロコア(Spirocore)」。
THOMASTIK トマスティック コントラバス弦 SPIROCORE 4/4用 ライトテンション セット弦 CBSet-S42Wei
他の弦に比べれば、価格が安いということもあるが、リペアマンと先日会話をしたときの言葉が購入の決め手となった。
「皆さん、あれこれ弦をお試しのようですが、結局最後はスピロコアに戻ってくるんですよね。」
なるほど、それならば、戻ってくる場所をまずは確認してみなくては。
ウッドベースの弦においては、標準というか、オーソドックスでスタンダードな位置づけの弦なのかもしれない。
ということで、スピロコアのセットを購入した。1万3千円ちょっと。エレキベースの弦に比べると高いよな、やっぱり。
ダダリオのフラットのセットが4千円弱だから、3セットぐらい変える値段だ。
帰宅して、早速スピロコアの弦に張り替えてみた。
ウッドの弦を張り替えるのは、はじめてのことなで、勝手が分からず、かなり時間を食った。1時間以上はかかったはずだ。
やっとのことで、張り替え、弾いてみた。
取り替える前の弦に比べると、テンションが柔らかい。
そして、音が「グーン」と、すごく伸びる。
低い弦になればなるほど、音の伸び具合が顕著で、これは相当気持ちがいい。
弓でも弾いてみた。
おや?前の弦と比べると、かなり音が暴れるぞ。
ギーギー、ガーガーと、ノイズの成分というか、ギザギザした成分がちょっと強いように感じた。
もっとも私のアルコが下手っぴということもあるが。
しかし、ピッチカートを弾いているときの音の伸びと、グワーンと下から柔らかく突き上げてくるような、音の伸びとふくらみは中々気持が良いので、スピロコアという弦は結構気に入った。
もっとも、現段階は、張り替えてすぐの状態。
弦が死んできて、ヘタッた状態になると、どのようにサウンドが変化するのか、ちょっと楽しみだ。
そして、次の弦は何にしようかと、既に今から考えている。
記:2002/01/04(from「ベース馬鹿見参!」)