カフェモンマルトル

text:高野雲

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イン・ザ・プール/試写レポート

      2016/04/29

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イン・ザ・プール [DVD]イン・ザ・プール

うーん、ズルイ!

いや、別にズルくはないかもしれないけどさ、
エンディングのテーマが、シュガーベイブの《ダウン・タウン》なんだよ。

うーん、ニクい!

この映画の主人公は、しょーもない精神科医。
彼を演じるのは松尾スズキ。
うーん、ピッタリ、ハマリ役!

個性あふれる精神科に通う患者役を演じるのは、
オダギリジョー、
市川美和子、
田辺誠一。
うーん、彼らもいい味出している!

特に、オダギリージョー演じる、
勃起しっぱなしの患者というのは、彼の新境地か?(笑)
こういう、情けなやな役もハマってますね。

昔、小倉で一緒にカラオケした、MAIKOちゃんも、大人っぽくなったなぁ。
セクシー看護婦という役で、ブスっと終始不機嫌な表情で、松尾スズキの後ろに立っている、注射好きの看護婦を演じています。

この映画の特徴は、
1秒か2秒後に、クスッと笑わせる絶妙な時間差ギャグが連発されているということ。
もっと分かりやすく言うと、「北斗神拳」ですな。
笑いの経絡秘孔を突かれたら、数秒後に「あべし!」が襲ってくる。
遅効性のギャグなんです。

でもさ、こういうユル目のギャグってさ、
ともすれば、
見ている瞬間は面白いんだけれども、
見終わってしばらくすると、「うーん、結局なんだったんだ?」と、そのとき面白かった記憶が風化しやすい危険性を秘めている。

しかし、この記憶を風化させること無しに、この映画の面白さを真空パックで封印してくれる音楽がラストに流れてくれたんですね。
まるで、絵を描いたあとに、スプレー糊をシューッと吹くように。

それが、シュガー・ベイブの《ダウンタウン》なんだよ。

♪ダウンタウンへくりだそう~

のアレです。

私は、昔、EPOのカバーを聴いて、

♪だんだん栗ましょー

と歌っていたが…。
アホですね。

にしても、やっぱりいいメロディ、素敵な曲だよね。
ギターのカッティングも凄くカッコイイぞ!

この曲ががラストのクレジットに流れてくれたからこそ、『イン・ザ・プール』という映画の、面白さや、痒くて気になるシーンが記憶の中に凝結されるんだと思った。

この曲はミスマッチなようで、その実、ベリーマッチな不思議さよ。
鑑賞してから数時間後には、「この映画にはこの曲以外ありえなかったのだ!」と思ってしまうのだ。

ちなみに、《ダウンタウン》を聴きたくなった人は、シュガー・ベイブの『ソングス』というアルバムに入っています。

観た日:2005/02/15

movie data

原作:奥田英朗
脚本・監督:三木聡
出演:松尾スズキ、オダギリジョー、市川実和子、田辺誠一、ちはる、戸田昌宏、江口のりこ、真木よう子、藤田陽子、中村優子、MAIKO、きたろう、松岡俊介、森本レオ、三谷昇、田中要次、鈴木一功、木下ほうか、綾田俊樹、嶋田久作、ふせえり、岩松了 ほか
初夏、テアトル新宿、シネセゾン渋谷にて上映予定。

記:2005/03/10

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