カフェモンマルトル

ジャズと映画と本の日々:高野雲

ガールズバンドのライブに行ってきました。

      2015/07/21

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東高円寺のライブハウスに、お友達の女の子たちのバンドのライブを見に行ってきました。

ギター、ベース+ヴォーカル、ドラムというシンプルなスリーピースな編成。

このバンドのライブを見るのは久しぶりですが、元気に活動しているようですね。

オリジナルで、短い曲を立て続けにMCもそこそこ、ガンガン飛ばしまくる様が良かったです。

ベースの子は、昔、私がやっていたテクノバンドのベーシストだった子。

ピック弾きで、ツブの揃った音をガンガン弾く子です。

「俺のベースよりも骨太で男っぽいな」とよく言っていたものです。

しかも、じつはかなりのテクニシャン。

私が考えた変態チックなベースラインも、しなやかな指さばきでサラリと弾きのけるので、一緒にバンドをやっているときは驚きの連続でした。

だから、私は安心してキーボードに専念出来た。

この子、動くベースラインを弾きながら、元気にシャウトしながら歌ってました。

一見ガサツさを装ってはいますが、運指は非常に丁寧で滑らか、美しいフィンガリングが印象に残りました。

彼女、昔は、セミアコタイプの赤いベースを弾いていましたが、今回は、サンバーストのジャズベースを弾いてましたね。

男がサンバーストのジャズベース弾いても、なんだか「普通の見慣れた風景」にしか感じないものですが、彼女がサンバーストのジャズベースを弾いている姿を見ると、すごくベースがカッコよく見える。

不思議なものです。

ギターの子は、ベースの子の古くからの友人。

ベースの子とバンドをやっているときに、よくライブに来てくれたので、それで知り合いました。

我々のライブに来てくれた時は、大きな一眼レフを肩から下げ、それで我々の演奏しているところをパシャパシャ撮影していたので、「こやつ、ただものではないな」と思ったものです。

彼女は滅茶苦茶細いです。痩せてます。仕事のしすぎなんです。もっと仕事さぼって、おいしい酒呑んで、うまいご飯を食べ歩きするべきなんです。

でも、そんな痩せた彼女に、テレキャスターが非常に似合う。

木目のボディに黒いピックガードという、もっともオーソドックスなタイプのテレキャスターですが、ベースの子のジャズベース同様、細い彼女に弾かれるテレキャスターのセクシーなこと、女性が楽器を持つと、普段見慣れている楽器が、セクシーに見えるから不思議です。

ドラムの女の子は、こりゃまたリズムキープが正確な上に、ものすごく楽しいノリを生み出す子で、以前はよく飲み屋でセッションしたものです。

これまで私はいろいろなドラマーと共演してきましたが、アマチュアのドラマーの中で、8ビートを叩かせたら間違いなく、彼女はベスト3に入ります。

こんなこと言うと本人は怒るかもしれませんが、「バンドのお母さん」タイプ。

つまり、しなやかで包容力のあるグルーヴでメンバーを包み、かつノセるのがとてもうまいのです。

というか、単純に彼女の8ビートに合わせてベースを弾くのが楽しい。また一緒にやりたいな。

いわゆるテクニシャンタイプではなく、難しいオカズなどは叩かないのですが、シンプルなリズムキープの中からも、自然と体が動き出さずにはいられないほどの明るい躍動感が感じられるのです。

いやはや、久々に聴けてよかった。

ライブ終了後、ギターの子に「よかった、おもしろい」といったら、「いや、もう滅茶苦茶っす」と謙遜してたけど、そんなことないっす。

仮に滅茶苦茶に弾いたところがあったとしても、聴き手がそう感じないのは、バンドとしてのアンサンブルがきちっとまとまっていたからに他なりません。

やっぱり長年活動しているバンドはいいな、と思いました。

バンドをやる楽しさって、皆で一つのことを作ることなんだよね。

たしかに、20代の頃の私は、テクニック偏重なところがなきにしもあらずだったけれども、それはケツの青いガキの発想でした。

本当のテクニックとは、ひとつの曲を形作る一つのパーツとして、過不足なく有効な音を出し、存在し、かつ溶け合う技量とマインドを持っていることを指します。

もちろん、言葉で自覚しなくても、このことは、分かっている人は分かっているし、分かってない人の演奏はいつだって聴き苦しく、吐き気を催すシロモノなのであります。

私も、そろそろライブをやりたくなって北。

記:2006/04/08(from「ベース馬鹿見参!」)

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