反重力装甲戦闘機グリフォン制作記/ハセガワ1/20 マシーネンクリーガー

      2022/01/19

ファルケの武装強化戦闘機

私が好きなジャズのテナーサック奏者の一人にジョニー・グリフィンがいます。

今回作ったプラモは、グリフィンじゃなくて、グリフォン。

ま、鷲とライオンが合体した伝説上の生物という意味は一緒なんですが、英語圏とフランス語圏でスペルと発音が違うみたい。

ちなみに、これはジョニー・グリフィンの愛聴盤のジャケットですが、こんな感じの生物かな?

リターン・オブ・ザ・グリフィン

と、ジャズの話はここまでにして、今回私が作ったのは、傭兵軍の反重力装甲戦闘機・グリフォンです。

ファルケのパワーアップ版の機体ですね。

ファルケをより一層力強くしたルックスが、なかなかツボだったので、押し入れの中の四天王として長年君臨していたのですが、押し入れの中でマウント取っていても経年劣化するだけなので、そろそろ作って成仏させるべきときがきました。

というわけで、箱。

かっちょいい。

これを見た後にファルケを見ると、ファルケのほうが繊細に感じますね。

雷電を見た後に零戦を見る感じ?
ちょっと違うけど、まあいいか。

箱の中です。

今回は使わなかったけれども、デカール。

組み立て説明書(一部)です。

ランナーをメインに、パーツ類を並べてみました。

ファルケのパーツも混ざってますね。
というか、ファルケのランナーをベースに、グリフォン特有の武装や装甲パーツが付け足されたのがこのグリフォンのキットです。

パーツ数が少ない上に、今回は操縦席やフィギュアの制作は割愛しているので、一気に組みあがりました。

サーフェイサーを吹いて、全体をチェック。

機体の上下を貼り合わせる構造となっているため、貼り合わせた箇所の隙間や接着剤のはみだしが残らないようにしたかったので。

合わせ目を若干修正し(がっつり修正はしていません)、スプレーで下塗り。

黒、メタリックレッドという順番でスプレーしています。

下地が乾いたら、一気に塗装、汚し、完成!

今回は、アメリカ海軍のカラーリングをイメージして(グラマンF4Fワイルドキャットなど)、機体上面を青っぽいカラー、機体下面は白っぽいグレーで塗りました。

ただ、調子に乗って白を混ぜた色をどんどん上に重ねていくうちに、先日作ったファルケとそれほど変わらない色になっちゃいましたね。

▼先日作ったファルケ

ライトブルーというか、水色というか、どうも私はこのような色が好きみたいですね。

だから無意識に手がその色に近づけるために動いちゃっているのかもしれません。

裏側はあいかわらずメカメカしくて良い感じですね。

汚し、というかアクセントは、油彩のバーントシェンナです。

あまり汚くすると、機体の独特なシルエットの魅力が半減すると思って、モールドのところを中心に薄めたバーントシェンナを流し込み、半乾きのときに拭き取る、というよりハケで撫でて伸ばしたという感じですね。

角度によっては、なだらかな曲線を描いていると感じていた機種から操縦席にかけての曲線が、ボコッと盛り上がっているようにも見えて、それはそれで面白い。

複雑かつユニークな造形だと思います。

やっぱりこのカタチを考えた横山宏先生は天才以外のなにものでもありません。

ヤクルトエンジンは、下地に塗ったメタリックレッドの色味を活かし、薄めた茶系や銀系の塗料を何度かにわけて適当に吹いただけです。

アメリカ海軍機を意識したつもりですが、このアングルから見ると、白と水色の対比はまるでサメのようですな。

このアングルから見るグリフォンもカッコいい。

私のメカ好きの原点はサンダーバードにあるのですが、サンダーバードが好きな人は、きっとわかってくれるはずなんじゃないかな。SF3Dオリジナル(マシーネンクリーガー)のメカが持つ曲面の造形の魅力と、それと相反するかのような、現実に存在するかのようなリアルさ、そして未来の兵器とはいえ、決して無機質ではなく、むしろそれと相反するかのようなアナログチックでオイルの香りでむせてしまうほどの現場感を。

短時間で楽しく作れ、なおかつ完成した時の喜びと、完成した後に様々な角度から眺める楽しみを提供してくれる素晴らしいキットだと思います。

値段は少々お高めですが、買って損なし、作って損なしです。

記:2021/07/21

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