ジャズ喫茶で聴きたい名盤は、やはりベースが良いですな
個人的には、自宅で聴くよりもジャズ喫茶で聴いたほうが、何十倍もよく聴こえる名盤の1枚に『ケニー・バレル・アンド・ジョン・コルトレーン』があります。
オーディオ的にお店のほうが優れているということもあるし、雰囲気的なものも、家以上によく聴こえる要因のひとつですね。
もちろんバレルもトレーンも良いのですが、最近では、ラストの《ビッグ・ポール》のイントロのベースにぞっこんです。
「ビッグなポール」の「ポール」は、おそらく、このアルバムでベースを弾いているポール・チェンバースのことでしょう。
出だしのベースのトーンもビッグですし、余裕を持って大股歩きをするかのようなベースワークも、ビッグです。
さらりとベースに色を添えるトミー・フラナガンのピアノも素敵ですし、というより、チェンバースとトミフラの掛け合いの部分だけでも、随分といい気分にさせてもらっています。
やっぱり名盤を支えているのは、当然すぎるほど当然で昔から言い尽くされていることではあるのですが、やっぱりベーシストの縁の下の力も大事なんだなと実感として感じる次第。
名演の陰に名脇役アリ!ですね。
もちろん、このアルバムでは、トミフラ氏も名脇役ですが。
記:2015/07/02