《ブラック・コメディ》にも注目!〜マイルス・イン・ザ・スカイ
2021/02/08
《スタッフ》や《パラフェルナリア》ばかりにどうしても注目が行きがちな『マイルス・イン・ザ・スカイ』。
まだ黄金のクインテット時代の4ビートの面影を濃厚に残した《ブラック・コメディ》も秀逸です。
ショーター、ハンコック、ロン、トニーが、いつも通りにアコースティック・マイルス・クインテット時代の芳香を放ちます。
特に、トニー・ウィリアムスのシンバルとハットが、ダイレクトに脳髄を刺激してくれるんですよ。
変則的に発作的に踏みまくるハイハットのザクッ!とした音色が暴力的にセクシー!
ちなみに《ブラック・コメディ》は、トニーの作曲。
演奏のツボとなるところを金属の連打で立体的に浮彫りにしているのでしょう。
余韻にひたる間もなく呆気なく終わるエンディングも、慣れればグッド!
記:2016/02/01
▼レビューはこちらです。
マイルス・イン・ザ・スカイ/マイルス・デイヴィス