コールドリーディング‾ニセ占い師に学ぶ!信頼させる「話し方」の技術/石井裕之
コールドリーディング
最近書店で平積みされまくっているパーソナルモチベーター・石井裕之氏の『コールドリーディング‾ニセ占い師に学ぶ!信頼させる「話し方」の技術』。
コールドリーディング‾ニセ占い師に学ぶ! 信頼させる「話し方」の技術 (FOREST MINI BOOK)
以前ベストセラーになった『なぜ、占い師は信用されるか?』を、より実践的に、具体的な言葉を並べた内容の本だ。
▼これね
なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて
コールドリーディングとは、簡単に言ってしまえば、ニセ占い師やエセ霊能者などの会話トリックのこと。
つまり、「職場で、あなたのことを誤解している人がいますね?」とか、「読まなきゃいけないと思っていながら、まだ手をつけずにいる本がありますよね?」といった、当たり障りのない、あるいは、誰にでも当てはまるような会話で、相手を信頼させてしまう話術のこと。
これを悪用すれば、ニセ霊能力者にもなれるし、逆にこれを知っておけば、そういう類のものにも引っかからなくなるんだよね。
TPOをわきまえないとヒンシュクを買う
笑ってしまったのが、先日、あるパーティに出席したとこのこと。
外国人の起業家が主催のパーティだったので、夏だし、せっかくだから目立とうと思い、私は浴衣に下駄、アシスタント嬢も浴衣を着て出席したところ、彼女のピンクの浴衣がそそったのかどうかは知らないが、某コンサル企業の社長が、懸命にアシスタント嬢のことを口説こうとするんだよね。
いや、口説くといっても、そんな露骨に、じゃないよ。
私がほかの方と会話をしている隙に、自分はいかに霊感があるのかを強調しつつ、「キミは、お金が溜まりやすいタイプだよ」とか、「しっかりものだけど、おっちょこちょいなところもあるでしょ?」などと、まさにコールドリーディングしてるわけ(笑)。
全部聞えちゃってた私が、「なんだ、それってコールドリーディングの受け売りかよ」とボソっと呟いたら、周囲の女性たちが、「あの人、いつもああなのよ、言ってやって、言ってやって、大きな声で」と私をけしかけてくる(笑)。
そう、コールドリーディングって、TPOをわきまえないと、ヒンシュクを買うこともあるのだ。
誰だっていきなり核心はつかれたくないのだ
そりゃそうだよね。
誰だって、お願いもしていないのに、初対面の相手や、まだ親しくもない相手に、「あなたは、こうですね? オレって結構あたるでしょ?」なんて言われたくはないのだ。
まだ自分を見せていない相手から、いきなり断定されたくないし、核心を突かれたら突かれたでムカつくからね。
だ・か・ら、
間違ってもコールドリーディングの本を読んで、飲みの席のネタにしようとは思わないほうがいい。
だって、ベストセラーの本だから、もう、たくさんの人が読んでいるって。
多くの人にネタバレだって。
知らんふりしているほうが面白い
むしろ、会話のパターンを覚えておいて、知らんぷりして、相手のウンチクや、言葉を聞きながら、心の中で「こいつ、本のウケウリ。まんまでやんの」と舌を出していたほうが楽しいではないか(笑)。
特に、女性は知っておくとトクかもしれない。
オトコが、どうとでも取れるセリフ、
「キミって、□□□そうだけど、じつは●●●でしょ?」と聞いてくるのって、もう90%以上は下心だから、「あ、この人、口説きモードにはいってるよ」と思って、ほぼ間違いない。
相手の心が分かってしまえば、あとは、どう対処しようと自由なんですが、ま、とくに、口説かれやすい立場の女性、キャバクラのキャスト(キャバ嬢)、飲み屋で働いている子、OLや女子大生は、まずは、コールドリーディングを読んでおいて、相手の手の内を学習しておくのも悪くはないと思うよ。
知っておけば、あとは使い方次第
で、もし、相手がまんざらでもない人だったら、「▲▲さんってすごいですね~。あたしのことお見通しですね」とオダテてあげれば、オトコは単純だから、ものすげー喜ぶだろうし、それがキッカケでより親密になれるだろうし、うざったそうな相手だったら、「全然当たってないし。というより、本のウケウリでしょ、それ?」と冷たく突っぱねるもよし(笑)。
とにかく、ネタとしては面白い本なので、ネタとして仕入れておくのも悪くないと思うよ。
記:2009/03/12