柳沢きみおワールドを深く知るには『朱に赤』と『青き炎』が不可欠
2018/08/31
只野仁
最近我が家ではなぜか高橋克典がブームですが、それにともなって1ヵ月ぐらい前から『サラリーマン金太郎』の1とかスペシャルとか2とか3とか4のビデオを借りてきたり、『特命係長 只野仁』のビデオを借りてきて皆で見ているのですが、女房は金太郎派だそうですが、息子は只野仁派で、彼のように強くてカッコよくて女にモテモテな男になりたいのだそうです(笑)。
ちょっと前に漫画喫茶でたまたま読み始めた『サラリーマン金太郎』が予想外に面白く、よし、そんならドラマのほうも見てみようと思ってレンタル屋から借りてきたのが運のツキ、女房も息子もドラマにはまってしまいました。現在は、『4』を見ているところですが、ここ2~3日家に帰ってないので、お預け状態。帰ったら観るぞ~。
女房は、熱血漢な金ちゃん派ですが、息子はいくつもの顔を持つ、只野仁にハマっています。
私は第1話から毎週『週刊現代』の連載を読んでいますが、最近、ますます絵がヘタに…、いや、絵に味が出てきた柳沢きみお先生、あいかわらず元気に作品を「乱発」されておられます(笑)。
ダテに「粗製屋乱造斎」が主人公のマンガを書いているだけのことはあります(笑)。
赤と青
柳沢きみおといえば、私は『大市民』が好きだなぁ。
あと、『朱に赤』なんかも。
ふふふ、暗いですね(笑)。
『翔んだカップル』はあまり好きじゃないけど、これが終わった後、マガジンに連載された『朱に赤』の緑一色の巻頭カラーは、衝撃でした。
暗くてジメジメして大好き(笑)。
『妻をめとらば』の最終回までの数話が好きな私にとっては、たまらない暗さなんですよ。
柳沢きみおは、『月とスッポン』のようはギャグ漫画も書いてはいますが、暗さにこそ本領発揮をする漫画家だと思っています。
もちろん『大市民』が明るいか暗いかといえば、どちらかというと「陽」の部類に属するテイストだとは思いますが、暗くて暗くてめいるほど暗い世界を一度突き抜けた人が放つ「陽」の空気だと思っています。
やはり、柳沢きみおを深いところで理解するたには、『朱に赤』と『青き炎』の2作品の洗礼が必要なのではないかと。
あ、そういえば、両方とも、タイトルが色に関係しているところも興味深いですね。
青き炎 己の人生に唾を吐け! 男の野望編 (マンサンコミックス)
記:2005/11/18(from「趣味?ジャズと子育てです」)