追加装甲がたまらん!タミヤのKV-IB制作記

      2021/11/26

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制作サマリー

追加装甲!

武骨なソビエト連邦(ロシア)の戦車好きとしては、武骨中の武骨ともいえる、KV-I(KV-1)に追加装甲をほどこしたKV1のBタイプも無視するわけにはいきません。

鋳造砲塔に移行したKV-1Cのひとつ前の型のKV-IBは、大雑把な鉄板装甲で外面を覆っています。
そして、それら鉄板を接続している剥き出しの巨大リベット。

ああ、なんて大雑把。
そして、そのフォルムはなんて武骨。

なので、これはもう作るしかない!

基本パーツは古いキットのKV-1やKV-IIと同じキットだけれども、追加装甲パーツでずいぶんと雰囲気が変わるのではないかと期待大です。

フィギュアは1体付属で、いつものKVシリーズの「握り拳おじさん」ですね。

このキットは、パッケージもなかなか魅力的だと思います。

パーツなど

やっぱり箱を開ける瞬間は、わくわくしますね。

箱の中身は、こんな感じ。

追加装甲のランナー以外は、見慣れたパーツ類ですね。

この車体全部のパーツが顔に見えてしょうがない……。

デカールです。

くるりとカールしちゃってますね。
今回は使いませんでしたけど。

組み立て説明書です。

組み立て

タミヤのKVシリーズの戦車は、パーツが少ないうえに、過去に何度も作っているので、すぐに組み立てられるのですが、今回はなかなか進まない。

なぜかというと、先に砲塔を作り、次に車体の側面にパーツを接着していっているのですが、なにしろ、追加装甲が魅力的すぎて、ついつい眺めてしまうのですね。

うーん、たまらんですよ、この追加装甲。

いかにもロシア戦車っぽい風情を、もうこの段階からかもし出しています。

下塗り

スプレーで下塗りをしました。

いつものように黒サフ、マホガニーサフ、艦底色の順番でランダム吹きをしています。

最初の黒を吹くときは近づけて、マホガニーのときは少し離れて、艦底色のときは、かなり距離をとって吹き付けています。

冬は乾燥が速くて良いですね。

塗装

ダークグリーンを軽く吹き付けました。

わざと塗り残しというか、下地の赤茶色っぽい色がところどころに見えるようにしています。

ダークグリーンが乾いたら、いよいよウェザリング作業に突入です。

車輌完成

KV-1Bの車輌、あれこれと塗装作業を経て完成しました。

まずは、スプレー塗装で、のっぺりとした車輌表面に、クレオスのウェザリングカラーのフェイスグリーンにマルチホワイトを混ぜた明るめの緑を平筆で全体に塗りました。

塗る前は、うすめ液でかなり薄めています。

これが乾いたら、Mr.ウエザリングカラーのスポットイエロー、マルチブラック、ラストオレンジ、レイヤーバイオレット、シェードブルー、グレイッシュブラウンなどを単色、あるいはグリーンに白を混ぜた残り液に混ぜて面相筆でところどころに陰影をつける感覚で描きこんでいきました。

露骨にならないよう、ウェザリングカラーのほうも、かなりうすめ液で薄めています。

半日乾かした後、仕上げはクレオスの水性塗料の焼鉄色と、タミヤのアクリルミニのダークアースをスポンジでチッピング。タミヤのエナメル塗料のバフとフラットホワイトでドライブラシをし、完成としました。

今回は、比較的あっさり仕上げです。
汚しまくりの快楽魔界に突入する前の段階で手を止めました。

こんなに綺麗なロシア戦車になったのって、たぶん生まれてはじめてかも。

ちなみに履帯(キャタピラ)は、マホガニーのサーフェイサーと艦底色の下塗りをした後に、タミヤのアクリルミニのフラットアースを筆塗りし、凹部はタミヤ・スミ入れ塗料、凸部はクレオスの水性塗料・シルバーでドライブラシをしました。

フィギュア塗り

最後に、フィギュアを塗って、立たせてみました。

なんだか見本写真みたいですな。

タミヤのKVシリーズではお馴染みの握りこぶしおっさんのフィギュアは、お手軽手法で、ちゃっちゃと仕上げました。

手順は以下の通り。

デザインナイフでバリ取り
⇒組み立て(接着)
⇒サフ吹き(黒)
⇒筆塗り(アクリルミニ)
⇒再度筆塗り(アクリルミニに先ほど塗った色に白を混ぜる)
⇒スミ入れ(タミヤ・スミ入れ塗料の黒)
⇒ドライブラシ(アクリルミニで最初に塗った色)
⇒ドライブラシ(タミヤエナメルのフラットホワイト)

文字で書くと、なんだか手数が多そうですが、実作業の時間は乾燥させている時間を除けば、おそらく30分もかかっていないはず。

この方法なら、フィギュア苦手な私のような人でも、3mくらい離れたところから見れば、なんとなくサマになっているような気がするレベルの仕上がりにはなるんじゃないかと思います。

塗るのは面倒だけれども、やっぱり戦車の脇にフィギュアがあると、べつにジオラマやヴィネットのような地面がなくても、なんとなく雰囲気が出てくるものです。

だから、「フィギュアは不要、戦車があればOK」な人も、上記の方法で気軽にフィギュア塗りにトライしてみてください。

それにしても、タミヤのKVシリーズは、すぐに完成させることが出来る上に、迫力があるので、とても良いキットだと思います。

また作りたいですね。

記:2019/12/13

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