【三文日記】2001年3月

      2024/07/24

red train

3/1(thu)

風邪直らず、鼻水止まらない。

だから、というわけでもないが、鰻屋さん。

そして、ショット・バー。

3/2(fri)

ここ数週間の仕事の忙しさと緊張感が、一番自分のリズムとキャパに合っているような気がし、心地よく物事が運んでいる。

Y嬢と六本木で蕎麦。

大野豊『全力投球 わが選んだ道に悔いはなし』(宝島社文庫)読了。

3/3(sat)

『Bag's Groove』に合わせて「F」のラインを練習。

女房&息子ととんかつ屋。

エリック・クラプトンと矢野真紀の新譜を購入。

3/4(sun)

バックステージにてオフ会(参加者:月光、こてこて、C98、ベーシストまーくん、蛍博士、まひまひ、ゆか)。

後、居酒屋で二次会。

バックステージでのオフ会も、1年以上やっていると、なんだか(こちらの気持ち的には)マンネリになってきている上に、マスターもケチでムカつくことも多いので、たまには別の場所で違う趣旨でやりたい気もするが、楽器を好き放題弾けて気兼ねなくバカが出来る店も他に知らないからなぁ…。

3/5(mon)

私が広告で「シルエット」のモデルをやった新刊の著者サイン会、八重洲ブックステンターにて。

古臭くて良い味わいのジャケットに惹かれて、ジョージ大塚の『Page 1』というアルバムを購入するが、なかなかどうして、ジャケットからイメージされる古くささからはほど遠いモダンで切れ味鋭いシャープなピアノトリオで、特にジョージ大塚のシンバル・ワークは一瞬トニー・ウイリアムスを思い出してしまったほど。

クインシー・トループ著/中山康樹・監修/中山啓子・訳 『マイルス・アンド・ミー 帝王の素顔』読了。

3/6(tue)

Y嬢と四谷の「こうや」で、雲呑や筍と袋茸のいためもの、支那そば。

亀田誠一がベースとプロデュースをしている矢野真紀『そばのかす』は何度も聴いているが、好きになれるポイントがなかなか見つからない(要するに一目惚れにはいたらなかった)。

金井誠之『定年後こそ仕事!』(宝島社新書)読了。

3/7(wed)

新宿のタワー・レコードで、CHICKの『RISQUE』、待ちに待ったミック・カーンの新譜『each eye a path』、弟にあげてしまったにもかかわらず、時々中毒症状的に聴きたくなってしまうXYMOXの『clan of XYMOX』を購入。

このページのメインの掲示板を長年使っていたplasticからuicに移転。

ミック・カーンを早速かけているが、いやぁ内省的だなぁ、相変わらず奇妙で唯我独尊だけど。

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3/8(thu)

仕事で目が回るほど忙しく、一日中グルグルしていた感じ。

そんな時ほどウマイものを喰いたくなる。

Y嬢と四ツ谷の「ママス&パパス」に行き、アボガドのタコスやパエリアなどのメキシコ&スペイン料理。

3/9(fri)

日差しは春めいてきたが、かなり肌寒い日が続く。

昨日の夜の東京は粉雪がちらつく程度だったが、柏・我孫子方面は吹雪だったようで。

Y嬢と寿司。

3/10(sat)

新宿のしゃぶしゃぶ屋で、大学時代のアメリカで研修メンバーとの同窓会。

いつの間にか、イヤな感じに“老成”してしまった彼らの、座の中で飛び交うありがちな一般論、“まぁまぁまぁ社会ってぇもんはそーいうもんなんだから”的な話題とノリは、一瞬ここはオヤジ達の集会なのかと錯覚するほで愕然・唖然。

研修時代の私は、学生寮の一室で夜な夜な味噌汁やご飯を食べるパーティを繰り広げてバカ騒ぎをするようなメンタリティを持つ「恥かしい日本人」な彼らとの接触や行動を共にすることは、恥ずかしくて、みっともなので極力避けていたのだが(一人で好きなように行動していた)、当時の自分の判断は正しかったのだと強く思った。

break

3/11(sun)

再開したメルマガの創刊0号をようやく発行することが出来た。

『機動戦士ガンダム0083』の10話までを観る。

このシリーズを観るのは始めてだが、アニメーションがとても綺麗なうえに、設定もストーリーも丁寧に作り込まれているので好感が持てる作品だ。

3/12(mon)

帰宅後、息子が1時間以上グズっていたので、ちょとだけ表に連れて出たら、玄関出た途端泣きやむ。

『ガンダム0083』を最終話まで鑑賞。

リチャード・カールソン・著/小沢瑞穂・訳 『お金のことでくよくよするな!』(サンマーク出版)読了。

3/13(tue)

某掲示板で「自分が本当にしたいことがみつからない」という独白に対して「そう簡単に見つかるもんではないよ」といった趣旨の慰め&励ましの書き込みが2つもあったので、ちょっと驚いている。

私自身は今も昔もやりたいことだらけで、少しずつ実現させたり手に入れてきたつもりだし、やりたいことが実現したらしたで、さらにステップアップの欲望が生まれて、さらに動き回るから、「簡単に見つかる、見つからない」といったことを考えたことすらもなかった。

Y嬢とQ君と渋谷で呑み。

3/14(wed)

髪の毛の長さ、今中途半端な状態なので、寝癖を直すのが厄介だ。

Y嬢とお茶の水で呑み。

矢島正見『忠犬パパは眠れない』(宝島社新書)読了。

3/15(thu)

デザイン事務所の社長に「これ、なかなかいいですよ」と貸してもらったトリオ・アコースティックの 『All of You』を聴く。

私の好きな《ジャイアント・ステップス》や《ナルディス》などがスピード感のある面白い解釈で演奏されているので、なかなか面白かった。

帰宅したら息子がまだ起きていたので、一緒に風呂入ったり、ドラムを叩いたりして遊ぶ。

3/16(fri)

渋谷へ行き、ベッシー・スミスの『コンプリートレコーディングvol.1』を購入。

たくさん聴いたつもりでいて、実はブルースやゴスペルのベスト盤でしか聴いたことのなかったシンガーだ。

社長がうちの部署を金剛飯店に招待してくれ、贅沢なコース料理をご馳走になるが、中でもめちゃくちゃ柔らかい牛頬肉は絶品だった。

3/17(sat)

息子を連れてミスタードーナツへ行き、メールマガジンの原稿のストックを書く。

1歳の子供の割には、という条件付きで、最近の息子のシンバルレガートはなかなかサマになってきたと思う。

タイピング・ソフトの『ザク打』をやるが、上級者コースでやると「ジャブローに散る」の対シャア専用ズゴック専から急に難しくなって結局クリア出来ず。

3/18(sun)

カナダのバンド、ベアネイキッド・レディースの2枚目のアルバム『Maroon』をBGMとして何度もリピートしながらホームページのリニューアル、掃除、読書、昼寝というなんともノドカな一日を過ごす。

夕飯は女房&息子といつものイタ飯屋。

ヤリ烏賊とカラスミを練り込んだ海の香りが強烈なパスタが絶品で、酒の肴っぽい食べ物が大好きな息子が夢中になって食べていた。

3/19(mon)

風邪なのか、花粉症にかかってしまったのかは定かではないが、鼻水がグシュグシュと止まらなかった一日で、打ち合わせにもティッシュの箱をドン!と持参して臨むほどだった。

ピアノの和声感覚が何となく矢野顕子的で心地よい引っかかりを感じる矢野誠の『あむ~Chorusing』を聴く。

矢野誠が矢野顕子的というよりかは、矢野顕子が矢野誠的と言うべきもしれないが、ま、どちらでも良いのだが。

3/20(tue)

午前中、息子と近所のミスタードーナツへ行き、何杯もコーヒーのおかわりをしながらメルマガ用の原稿の執筆作業。

午後、息子を連れて近所のスーパーへ買い物に行き、ついでにゲームコーナーや書店で立ち読みをするが、動物の図鑑に息子が反応していたので今度買ってあげようと思う。

夜、ジョージ・クリントンの『シンデレラ・セオリー』を無性に聴きたくなったので、息子を連れて実家へ行き弟からCDを借り、ついでにタイピング・ソフトの『激打2』をiBookにインストールさせて貰って、試しにその場でやってみたら夢中になってしまい「修行者」レベルでケンシロウ編とラオウ編の全部をクリア。

3/21(wed)

P嬢と渋谷のショットバーで呑み。

現金を下ろすのを忘れていたので、カードで支払おうとしたのだが、なんと、この店はカードが使えなかったことに気が付き(10年近く通っているのに気が付かなかった!)、奢るつもりだった相手からも少しお金を恵んでもらい、その額をプラスして財布の中の有り金をはたいて勘定したという情けなさ。

電車で帰ろうとしたら、すでに終電が終了していたので、タクシーで帰路につき、家の前で財布を持って待たせていた女房にタクシー代を出させたという情けなさ…。

3/22(thu)

まだリーダー作を出していない時期のジャズマンは、サイドマンを務めながらも、もし自分がリーダーアルバムを出すとしたら、あの曲もやろう、こうしたアプローチもトライしてみよう、と様々なアイディアをきっとめぐらせているに違いない。

だから、リーダー作で見せるジャズマンの初々しさと気合いの入り具合がすごく好きで、ピアニストで言えば、レッド・ガーランドの『ア・ガーランド・オブ・レッド』、大西順子の『WOW!』、ビル・エヴァンスだと『エブリバディ・ディグズ・ビル・エヴァンス』なんかが、スタイルの完成度や音楽的な成熟度は抜きにしても、勢いと意気込みがヒシヒシとこちらの胸を打つので、大好きだ。

鈴木光司『ループ』(角川ホラー文庫)読了。

3/23(fri)

年末に観に行ったスネイル・ランプのZepp東京のライブの模様のビデオが手に入った。

帰宅後、早速観ながらメルマガを執筆。

メルマガは、いつも簡潔な説明で終わらせるように心がけているのだが、ちょっと油断すると、飲み屋での会話のようにどんどん話が脈絡なく発展していってしまうので、書く時間よりもむしろ書いた後の編集&推敲に時間がかかってしまう。

3/24(sat)

息子の保育園の卒園式。

卒園式といっても、まさか2歳にもなっていない息子が4月から小学校へ入学するというわけでもなく、3歳ぐらいまでの乳幼児しか預からない保育園は面積もちょっと狭かったので、来月からはもう少し大きい保育園に入れるため。

ネクタイにスーツ姿の息子、女の子たちや先生、母さんたちから「カッコいい」と大好評だった。

3/25(sun)

女房が一日中外出だったので、いつものように息子の遊び係。

楽器屋へ行きドラムとパーカッションを叩かせ、天丼屋へ行き天丼を食わせ、ドーナツ屋へ行ってドーナツ喰わせ、公園へ行き遊ばせ、夕方は女房と合流してトンカツ屋へ行き、腹が減っていたのでビール1リットル近くとご飯を5杯おかわりしながら定食を喰い、CD屋へ行き持ってたつもりで持ってなかったボブ・マーリーの『Legend』と女房が欲しがっていた『ブエナビスタ・ソーシャル・クラブ』のサントラを買う。

11時過ぎてもまったく寝る気配なくドラムを叩きまくる息子を連れてコンビニと公園へ連れて行き、遊ぶ。

3/26(mon)

Sugar Lunch の1stアルバム『Fair Sky And White Wave』を聴き、柄にもなく「爽やかな青春の勢い」みたいなものを感じてしまった(笑)。

チャーリー・パーカーの『アット・ザ・ハイハット』の《グルーヴィン・ハイ》に合わせてベースの練習。

このようなハイテンポなバップ・チューンのベースを弾くのは、ベースソロや「遊び&色気」の要素を出そうとしなくても(もっともそんな余裕はないが)弾いていて全く退屈しないし、自分の音楽的思考の速度と肉体の反応速度の折り合いをつける上では丁度良い練習&ウォーミングアップ素材なのだなと思った。

3/27(tue)

相も変わらず夜になってから元気になる息子を連れて夜の散歩がてら蔦屋へ行き、椎名林檎の新譜『真夜中は純血』を購入。

行きつけの店でハウス・ワインの赤を一杯だけ飲ませてもらう。

林檎の新譜は、東日本スウィングパラダイスオーケストラ演奏バージョンの《シドと白昼夢》のニューアレンジのバージョンが気に入った(ドラムがポンタなんだね)。

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3/28(wed)

ここのところ、呆れるぐらい夜になると猛烈に眠くなるので11時頃には睡魔に負けて布団へ直行といった生活。

そのぶん、朝の目覚めは早く、一駅か二駅分を歩いてから電車に乗って通勤するという、まぁ考えようによっては健康な生活なのかもしれない。

R嬢によると、「今回の林檎の歌詞はいつもの“あたし”が“わたし”になっているけど、なんか意味あるのかねぇ?」だが、確かに一人称が変化しているね。

3/29(thu)

一人いつものショット・バーのカウンターで呑み。

まるっきり自分のピアノがお目当てじゃなかった2,500人の観客を引きつけ、一気に盛り上げてしまうレイ・ブライアントの『アローン・アット・モントルー』のドライブ感溢れるピアノを久々に聴き、楽しい気分に。

別冊宝島編集部編『裁判ゲーム』(宝島社文庫)読了。

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3/30(fri)

昼間に恵比寿と渋谷へ行き、CDを数枚購入。

前々から聴きたいと思いつつ、買うチャンスを逃していたリー・モーガンの『アット・ザ・ライトハウス』などジャズのアルバムを数枚。

忙しくも仕事に熱中し気が付けば真夜中。

>>アット・ザ・ライトハウス/リー・モーガン

3/31(sat)

息子を連れて、溝口の某所にてすき焼きパーティ。

雨で寒い一日、下駄履きだとちょっと辛い。

重たい荷物と重たい息子を背負っての移動だったので、腰が痛い。

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