ソプラノ・サックス/スティーヴ・レイシー
ソプラノサックス奏者、スティーヴ・レイシーの初リーダー作の『ソプラノ・サックス』。
とても丁寧、というよりも、かなり慎重にフレーズを積み重ねてゆくレイシー。
有名スタンダードの《アローン・トゥゲザー》は、悲しさが微量に滲み出るレイシーのソプラノサックスが発する音色、そしてフレーズが独特。
ゆえにオーソドックスなアプローチながらも、レイシーのソプラノでしか味わえないムードがある。
しかし、お次の《ワーク》が始まった途端、おお、これぞスティーヴ・レイシー!と身を乗り出してしまう。
いうまでもなく、セロニアス・モンク作曲のナンバーだ。
モンク研究の第一人者でもあるレイシーだけれども、やはり、モンクの曲を演奏しているレイシーのソプラノサックスには、確固たる自信を感じることが出来ますね。
やっぱり、このアルバムでは《ワーク》が一番イイ。
ウイントン・ケリーのピアノも良いね。
▼収録曲
1. デイ・ドリーム
2. アローン・トゥゲザー
3. ワーク
4. ロッキン・イン・リズム
5. リトル・ガール・ユア・ダディ・イズ・コーリング・ユー
6. イージー・トゥ・ラヴ
記:2016/10/28