ウッドベースの弦を買いました。
2018/01/28
下倉バイオリン
ウッドベースの弦を買いに行きました。
もう1年以上張り替えていないことに気が付いたのです。
音色的にはまだまだ行けるとは思うのですが、弦を張り替えないままでいると楽器の本体の健康に良くないのです。
弦が古くなるとテンションが緩くなります。テンションが緩くなると、チューニングが狂いやすくなります。
ま、これは、その都度調整すればよいので、私の場合それほど苦にはならないのですが、エレキベースと違って、ウッドベースは、複数の木が微妙なバランスの上に組みあがっているデリケートな楽器ゆえ、テンションが緩んでくると、楽器そのもののバランスが狂ってくる可能性があるのです。
だから、最低でも1年に1回ぐらいは新しい弦に取り替えてあげ、楽器をシャン!とさせてあげる必要があるのです。
だから、御茶ノ水の下倉バイオリン店へ。
ジャザー
ジャズを弾くために使っているわけなので、メインの奏法は弓ではなくピチカートな私。だから、弦を選ぶ基準は、ピチカートに向いているか、向いていないか。
個人的には、ジャザーの弦がもっともピチカートで「ポン・ポン・ポン」と4ビートを刻むのに適した弦だと思っています。
ベース弦 Jazzer ジャザー GDAE線セット コントラバス
しかし、この弦、ポンポンと音が軽やかに出てくれるかわりに、柔らかめのテンションなので、いかんせん、弓弾きに向いていない。
というか、弓で弾くと、音が暴れすぎて、まともに聴けたものではないほどの、汚れた音になります。ま、私の技量の問題もあるんですがね。
そこで、ピチカートに向いていて、なおかつ弓で弾いてもジャザーほどは音が暴れないヘリコアにしようと思いました。
ところが、ヘリコア、4弦が品切れ。
そうそう、コントラバスの弦て、一本一本別売りなんですよ。やっぱり高いからかな?
4弦セットで買うと、だいたい安くても2万円はしますからね。
ほんと、高い買い物です。
10回弦を張り替えれば、20万円ですからね。
1本だけ弦を取り替えないのもヘンなので、泣く泣くヘリコアは断念。
個人的には一番平均点というか無難に感じている弦、スピロコアのセットを買いました。
THOMASTIK トマスティック コントラバス弦 SPIROCORE 4/4用 ライトテンション セット弦 CBSet-S42Wei
スピロコア
この弦のセットは、他のものにくらべると若干安くて、1万8千円でお釣りがくるぐらいの値段。
弦のテンションはちょっと固いので、ジャザーに比べると弾くのにちょっと体力を要しますが、弦が固い分、弓弾きをすると、少なくともジャザーよりは良い音がします。とはいえ、張り替えてしばらくは、かなりガリガリギザギザした音なんですけどね。
ちなみに、レイ・ブラウンが、この弦のソフトゲージを使っていましたね。
ということで、スピロコアのセットを購入した私は、足取り軽く神保町をニコニコしながら歩いていましたとさ。
あ~、早く弦を張り替えてぇ~。
記:2006/04/04(from「ベース馬鹿見参!」)