テリー・ポラード 幻の作品
ピアニスト、テリー・ポラード。
ご存じでしたか?
女性ピアニスト兼ヴァイブ奏者です。
女性ピアニストだからといって侮るなかれ。
中期バド・パウエルを連想させる硬派なタッチ。
ボーっとiTunesのシャッフルを聴いていたら、一瞬、初期の秋吉敏子のアルバムだと勘違いしてしまったほどです。
そのアルバムが、その名も『テリー・ポラード』。
パーカーもドルフィーも取り組んだ抒情的なバラードナンバー《ローラ》が良いですね。
大甘でメロメロな演奏を期待すると大ハズレ。
なかなか引き締まったピアノのタッチで、この曲の魅力を再発見したような気分になるかもしれません。
彼女が残した作品は、1955年、23歳のときにベツレヘムにこの1枚のみ。
幻のピアニストによる幻の作品といっても良いでしょう。
▼収録曲
1. フェディ
2. オータム・セレナーデ
3. ローラ
4. いつかどこかで
5. スクラップル・フロム・ジ・アップル
6. エマリン
7. ザ・モア・アイ・シー・ユー
8. 恋をしたみたい
記:2015/11/14