カフェモンマルトル

ジャズと映画とプラモの日々:高野雲

美しく汚された《マス》~YMO ウインターライヴの未発表音源

      2018/08/06

Pocket

You Tubeにアップされている

ここのところYouTubeにはYMOの「ウインターライヴ」の未発表音源が、いくつかアップされていますね。

個人的には、『BGM』、『テクノデリック』が発売された年の冬におこなわれた「ウインター・ライヴ」がYMOのライヴでは一番好きです。

「ウインター・ライヴ」が行われたときの私は、まだ中学1年生でした。
行きたい、行きたい、行きたいと思っていても、小学校高学年くらいから、シンセサイザーのヘンな音がする音楽ばかりを聴いていると勘違いして私に「イエロー・マジック聴いたらアカン令」を出そうか出すまいかとしていた親が「行ってもいいよ」と許可を出してくれるわけもなく、私はただただ自室で隠れキリシタンのごとくYMOの音楽をボリュームを絞って深夜に聴くしかなかったのです。

そして、『ウインター・ライヴ』の映像をはじめて目の当たりにしたのは高校生になってから。

それはそれはもう、衝撃でした。

なんて凄い現場をリアルタイムで経験することが出来なかったのだろうと臍を噛んだものです。

もちろん、ボトムラインや武道館での映像も好きですし、散開ライヴも好きなのですが(要するに全部好き)、中でも『BGM』と『テクノデリック』という最高傑作を2枚も出してしまった1981年の冬に行われたライヴが、「音は過激・ビジュアル美しく」て、こちらの心の内側を引っ掻くエッジの鋭さを持っているため大好きなのです。

でも、いったいどこからどう流出したのだろう?

美しく汚す

個人的には細野さんの《マス》が、アルバムとはまったく違う雰囲気で興味深く感じます。

基本的なリズムフォーマットは、『BGM』のスタジオ録音のバージョンと変わらないのですが、ウワモノ(メロディ)が違う。

教授(坂本龍一)のエコー深めにかけたピアノの音色(もちろんアコースティックピアノではない)が、ものすごく良い感じなのです。

当時、教授と細野さんは音楽的な確執があった時期なんですが、細野さんに対する、教授の対抗意識が燃えているのかな?

なんだか、細野さんの名曲を「美しく汚してやろう」という気迫が音の勢いと美しさから感じる。

あるいは、「作曲者(細野さん)の意図以上に美しい、あたかも別の作品のような仕上がりにしてやろう」というようなマインドの火花が冷たいピアノの音色から飛び散っているんですね。

ぜひ検索をしてご欄ください

基本的なアレンジと音色は変わらないのですが、会場や演奏日によって、教授のプレイがかなり違っています。

現段階では、どれぐらいアップされているかは分かりませんし、ここに動画を貼っても良いのですが、いつなんどき削除されるか分かりませんので、あえて貼りません。

でも、「YMO、ウインターライブ、未発表」などのキーワードでYouTubeを検索すれば、いろいろと出てくると思いますので、皆様、ぜひ検索をして音源を聴いてみてくださいませ。

記:2011/10/29

関連記事

>>ウィンターライヴ'81/YMO

 - 音楽 , ,