ラリー・ヤングのブルーノートデビュー作
ジャケットのタイポグラフィーがカッコいいグラント・グリーンのリーダー作『トーキン・アバウト』は、オルガニスト、ラリー・ヤングのブルーノートデビュー作でもあるのですよ。
「オルガンのコルトレーン」と呼ばれるラリー・ヤングですが、グラント・グリーンのコッテリギターと交わると、良い意味で角が取れた感じになり、あまり「オルガンのコルトレーン」という感じはしないんですよね。
快適にグルーヴする、ソウル系のオルガンにすら聞こえてくるのは、やはりグリーン効果が大きいからなのでしょう。
とはいえ、ラリー・ヤングの地に足がつきすぎないオルガンのおかげで、いつものグリーンの泥臭さ、ねちっこさが少々控えめに聴こえるんですよね。
それもまた良きかな。
それに、ドラムがエルヴィンだしね!
それに、テナーがハンク・モブレーだったり、サム・リヴァースだったりなので、彼ら個性の違うホーンがすごく良いアクセントになっていると思います。
聞きやすく聞きごたえのある1枚です。
記:2015/06/30