タミヤ1/35 日本陸軍97式中戦車 チハ制作記
2022/01/11
黄色帯塗りを敬遠していた
97式戦車、中学生の頃から作りたいと思っていた戦車でした。
しかし避けてきた。
理由は「黄色」。
日本陸軍特有の黄色の帯を綺麗に塗る自信がまったくなかったんですよ。
だから避けてきた。
長い間避けてきた。
97式は昔から気になる戦車のひとつで、作ってみたいという気持ちを長らく持ちつつも、「黄色が難しそう」というただ一点、それだけの理由で避け続けてきたのです。
私にとっては、黄色がいちばん塗るのが苦手な色なんですよね。
しかし、いつまでたっても黄色塗りを避けていても仕方がないだろうという奮い立ち、「よし作ろう、97を! ここはもうエアブラシの力を借りるしかない!」ということで、今回作った97式中戦車チハは、黄色いところはエアブラシ、残りの塗装は筆で行いました。
九七キットを紹介
まずは箱。
— Model Making (@modelnica) June 21, 2021
もう見慣れまくっています。
中学生の頃から、スーパーのプラモコーナーや商店街にあった模型店で、この箱を手に取り、「買うたやめた音頭(まるしー松本州平先生)」を何回踊ったことか。
なにせ、このキット、1975年に発売とのこと。
なんともう少しで発売されてから半世紀。
そんな時空の超越などまったく感じさせない素晴らしい出来のキットであることは言うまでもありません。
箱の中。
— Model Making (@modelnica) June 21, 2021
一式砲や九七改でもうお馴染みのパーツ構成です。
パーツを並べてみました。
— Model Making (@modelnica) June 21, 2021
組み立て説明書です。
デカールです。
デカールの裏。
そして、一気に組み立て、下地塗装。
— Model Making (@modelnica) June 23, 2021
過去に97式改と一式砲を作っているため、車体下部の部品構成は同じということもあり、比較的短時間で組むことが出来ました。
注意すべき箇所は、砲塔の鉢巻アンテナくらいでした。
というわけで、塗装作業に移行します。
クド過ぎドライブラシ
下塗りの過程を撮影するのを忘れてしまったので(アホ)、一気に完成した状態です。
— Model Making (@modelnica) June 29, 2021
黄色の帯の箇所を先にエアブラシで描き、その後、その黄帯の周りをタミヤアクリルで筆塗りしました。
— Model Making (@modelnica) June 29, 2021
フィギュアはアクリル塗料で適当に塗り分けて、乾いたらエナメル系塗料のブラックでスミ入れ(今回はタミヤスミ入れ塗料のブラックを使いました)、仕上げはタミヤのエナメル系塗料のフラットホワイトでドライブラシをしました。
調子に乗ってドライブラシをし過ぎたので、肌からは赤味の要素が失われ、死人のような顔をした日本兵になってしまいました(ごめん)。
— Model Making (@modelnica) June 29, 2021
白のドライブラシといえば、戦車本体も白でドライブラシしすぎたきらいがあります。
黄色い帯は、クレオスの半光沢イエローです。
下地に、つや消しホワイトを吹いでから、イエローを吹いているため、濁りの少ないわりと良い発色になったんじゃないかと思います。
というより、他の色と比較すると鮮やかなうえにツヤの統一感がないため、黄色だけがやたら目立っています。
本当は、つや消しクリアを吹くべきなんでしょうけど、早く完成させたかったので、この工程はカット(手抜き)。
— Model Making (@modelnica) June 29, 2021
黄色帯以外の色は、いちばん薄い茶色は、フラットアースを塗った後にフラットホワイトを混ぜたフラットアースを再び筆塗り(ブラスコウ秋友氏のマネです)、茶色はレッドブラウン、緑はダークグリーンを塗った後にオリーブグリーンを重ねています。
ハッチの裏側は、ロイヤルライトグレー。
— Model Making (@modelnica) June 29, 2021
ハッチの裏は綺麗過ぎたかも。
もう少し汚したほうが(錆っぽくとか)良かったかもね。
— Model Making (@modelnica) June 29, 2021
左右非対称。
面白い形をした戦車ですね。
浮きすぎリベットは、明らかにドライブラシのし過ぎですな。
フィギュアを乗せると、改めてこの戦車の小ぶりさがわかります。
— Model Making (@modelnica) June 29, 2021
このチハを作ることによって、長年呪いのように私の心の中に巣食っていた「お前は黄色綺麗に塗れないだろ、お前は黄色を綺麗に塗れないから日本戦車から逃げてるんだろ」という悪魔の呪文が振り払われたような気がします。
とはいえ、やっぱり黄色塗装は気を遣いますよね。
今後の課題は、もっと黄色を抵抗感なく気軽に塗れるようになれること。
そうすれば、日本の戦車や航空機、ならびにメッサーシュミットをはじめとしたドイツ機もたくさん作って塗れるようになりますからね。
記:2021/07/21