コルトレーンとマッコイ、車の故障が結びつけた縁
2017/08/13
ジョン・コルトレーン黄金のカルテットの一翼を担ったピアニストのマッコイ・タイナー。
この2人が出会ったきっかけは?
コルトレーンとタイナーの出会いは、じつは車の故障が引き金となっている。
ベニー・ゴルソンとアート・ファーマーが結成する「ジャズテット」のメンバーとして選ばれたマッコイ・タイナーは、故郷のフィラデルフィアから車でマンハッタンに向かっていた。
ところが、車がニューヨークの手前で故障してしまった。
タイナーはゴルソンに電話をかけた。迎えに来て欲しい、と。
しかし、ゴルソンは仕事のため迎えに行くことができないので、後輩のコルトレーンに迎えを頼んだのだ。
迎えに行ったコルトレーンとタイナーは意気投合。
すっかり仲良しになり、1年後、コルトレーンはマイルス・デイヴィスから独立してバンドを結成する際、ピアニストとしてマッコイに声をかけたのだ。
ジャズテットをやめる際、なかなかそのことを切り出せなかったマッコイだが、コルトレーンがゴルソンを説得してくれたおかげで、ゴルソンは快諾。しかもドラマーにエルヴィン・ジョーンズを推薦までしたという。
コルトレーン黄金のカルテット誕生は、ゴルソンの貢献なしには語れないのだ。
▼ゴルソンの後ろのピアノに座るのがタイナー。僅か1年で退団。
Meet the Jazztet
記:2015/12/17